写真や動画は“決定打”にならない? 依頼者と探偵で分かれる証拠の評価

配偶者や恋人がいる人に「浮気調査で決定打になる証拠は何だと思うか」について尋ねたところ、「密会現場の写真・動画(82.7%)」が最も多く、「LINE・メールなどのやり取り(53.4%)」「行動記録・証言を含む探偵の調査報告書(34.2%)」と続きました。

一方、探偵事務所で働いている人に「浮気調査の依頼者に過信されがちだけれど、裁判では証拠力が弱いと感じるもの」について尋ねたところ、「ホテルなどの密会現場の写真・動画(35.6%)」と「GPSによる位置情報記録(35.6%)」が同率で最多となり、続いて「LINE・メールなどのやり取り(31.7%)」が挙げられました。
配偶者や恋人がいる人は「密会現場の写真や動画」が決定打になると思うことが多い一方で、探偵側はそれを「裁判では弱い証拠」と見ているという真逆の評価が浮き彫りになったのです。
写真や動画は直感的にわかりやすい反面、関係性や継続性までは証明しづらく、法的には不十分と判断されがちです。
依頼者が重視する証拠と、裁判で実際に通用する証拠との間には大きなギャップがあることが示されました。
では、証拠の次に気になる調査費用について見ていきましょう。
依頼者は「10万円未満」想定、探偵は「20〜30万円」が最多に

配偶者や恋人がいる人に「もし実際に探偵に浮気調査を依頼するとしたら、調査費用はいくらくらいが妥当だと思うか」について尋ねたところ、「10万円未満(53.1%)」が最も多く、「10〜20万円未満(28.1%)」「20〜30万円未満(12.6%)」と続きました。

一方、探偵事務所で働いている人に「浮気調査が完了するまでにかかる費用は、実際にはどのくらいになることが多いか」について尋ねたところ、「20〜30万円未満(39.1%)」が最も多く、「30〜40万円未満(18.8%)」「10〜20万円未満(16.3%)」と続きました。
配偶者や恋人がいる人の回答では、「できれば10万円以内で済ませたい」という手頃感重視の傾向が強いのに対し、探偵事務所の実感では「20〜30万円未満」が約4割を占め、実際には数十万円単位の支出が一般的。
この結果から、依頼者が想定する予算と実際の相場には大きなギャップがあることがわかります。
費用に関する誤解は、依頼前の「費用が高そうで不安」という声や、依頼後の「想定以上にかかった」という不満につながりやすく、調査前の十分な説明や見積りの明示が重要であることが示されています。
では、実際に調査を依頼した場合、証拠が得られるまでの期間はどの程度なのでしょうか。
