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「コーヒー」は降圧“薬”の落とし穴?高血圧の人がすぐやめるべき習慣【医師監修】

「コーヒー」は降圧“薬”の落とし穴?高血圧の人がすぐやめるべき習慣【医師監修】

コーヒーを飲むと血圧が上がる、という話を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。毎朝の一杯を欠かせない方にとって、これは気になるテーマかもしれません。コーヒーに含まれるカフェインが血圧にどのような影響を与えるのか、そのメカニズムを知ることで、自分に合った飲み方を考えるきっかけになります。ここでは、血圧との関係を丁寧に解説します。

本多 洋介

監修医師:
本多 洋介(Myクリニック本多内科医院)

群馬大学医学部卒業。その後、伊勢崎市民病院、群馬県立心臓血管センター、済生会横浜市東部病院で循環器内科医として経験を積む。現在は「Myクリニック本多内科医院」院長。日本内科学会総合内科専門医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医。

コーヒーと高血圧の基本的な関係

このセクションでは、コーヒーに含まれるカフェインが血圧にどのような影響を与えるのか、そのメカニズムを中心に解説します。コーヒーを飲むと血圧が上がるという話を耳にしたことがある方は多いと思いますが、その仕組みを正しく知ることで、自分に合った飲み方を判断する手助けになります。

カフェインが血圧を上げる仕組み

コーヒーに含まれるカフェインは、身体の中で眠気を促す物質(アデノシン)の働きを妨げることが知られています。アデノシンは血管を広げる作用を持っているため、カフェインがその働きをブロックすると、血管が収縮しやすい状態になります。血管が収縮すれば、心臓はより強い力で血液を送り出さなければならなくなり、結果として血圧が一時的に上昇します。

この血圧上昇は、コーヒーを飲んでから30分から1時間程度で現れ、数時間後には元の値に戻ることが多いとされています。ただし、上昇の幅は個人差があり、普段からカフェインを摂取している方では影響が小さくなる場合もあります。一方で、カフェインに慣れていない方や、もともと血圧が高めの方では、より大きな変動が生じることがあります。

また、コーヒーには交感神経を刺激する作用もあります。交感神経が活性化されると、心拍数が上がり、血圧もそれに伴って高くなりやすい状態になります。このような仕組みから、コーヒーの摂取と血圧の変動は切り離せない関係にあるといえます。

高血圧の方がコーヒーを飲むときのリスク

すでに高血圧と診断されている方がコーヒーを飲む場合、健康な方と比べてより注意が必要です。高血圧の状態では、血管に慢性的な負担がかかっており、そこにカフェインによる一時的な血圧上昇が重なると、血管への負荷がさらに増します。

特に懸念されるのは、血圧が急激に上昇した際に脳血管や心臓への影響が生じるリスクです。脳血管が傷つきやすい状態にある方では、血圧の急激な変化が引き金となることがあります。また、心臓の負担が増すことで、動悸や不整脈が現れやすくなる方もいらっしゃいます。

さらに、降圧薬(血圧を下げる薬)を服用している方がコーヒーを大量に摂取すると、血圧コントロールが一時的に不安定になることがあります。薬によって血圧を適切にコントロールしていても、カフェインの影響で血圧が変動すれば、治療の効果が安定しません。高血圧の治療中の方は、担当の医師に相談したうえでコーヒーの摂取量を調整することが望まれます。

高血圧の方に向けた飲み方の目安

高血圧の方がコーヒーを飲む際に参考になる目安として、1日1〜2杯程度に抑えることが一般的に推奨される場合があります。ただし、これはあくまで一般的な目安であり、個々の血圧の状態や服薬の内容によって変わります。

空腹時や起床直後にコーヒーを飲むと、血圧への影響が出やすいとされています。食事と一緒に飲む、または食後に飲むことで、胃腸への刺激も軽減されます。また、デカフェ(カフェインを除去したコーヒー)を活用することも選択肢の一つです。完全にカフェインをゼロにすることは難しいものの、通常のコーヒーに比べてカフェイン量を大幅に減らせるため、血圧への影響を抑えることが期待できます。

いずれにしても、高血圧の方は自己判断でコーヒーの摂取量を決めるのではなく、循環器内科や内科を受診し、医師の指示に従うことが大切です。

まとめ

コーヒーは多くの方の日常に根付いた飲み物ですが、高血圧・服薬・胃腸の状態によっては、飲み方に工夫や注意が必要なことがあります。1日の摂取量を意識し、空腹時を避け、薬との飲み合わせに注意することで、多くのリスクは軽減できます。もし気になる症状が続く場合は、循環器内科・内科・消化器内科などの医療機関に相談することをおすすめします。まずは自分の身体の声に耳を傾け、コーヒーとの付き合い方を見直してみてください。

参考文献

厚生労働省「食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A ~カフェインの過剰摂取に注意しましょう~」

国立循環器病研究センター「高血圧」

農林水産省「カフェインの過剰摂取について」 日本消化器病学会「胃食道逆流症(GERD)診療ガイドライン」
配信元: Medical DOC

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