みちるの夫、須極やば男に不倫と隠し子が発覚。さらには不倫相手に押し切られ、みちるの同意なく勝手に離婚届を提出していたことも、やば男の借金滞納まで判明し、父の定年後にやば男の名義となっていた義実家が差し押さえられる事態に。一家離散を決めた義父は、みちるにも夜逃げを促します。
実父を早くに亡くし、実母と疎遠のみちるは自身の実家を頼れず、義父の弟が手配したアパートに逃げると、そこは子育て家庭には過酷な環境。みちるは裁縫の内職で生計を立てるも生活は厳しく、嫁のことを気にかける義父は3人の孫のうち、3歳のみきを預かることを決意します。
一方のやば男は不倫相手との生活を始め、借金の整理を不倫相手の父親に頼る始末。にもかかわらず、みちるのアパートに現れると「金銭的に厳しくて」と養育費の支払いを拒否。みちるが息子の給食費の支払いが間に合いそうにないことを伝えても「来月には渡すよ」と言いながら、一向に養育費は支払われません。
さらにやば男は不倫相手にアパートの住所を教えてしまい、みちるのもとに現れた不倫相手は理不尽にみちるを攻撃。
それを見ていた近所の人が警察に通報し、不倫相手は渋々ながらも帰っていきますが、今度は義実家に電話をかけ、「私には、元妻との縁はすべて切ってほしいって言う権利がありますよねっ」など身勝手な発言を連発。
電話口の義父は「やば子さんに何と言われても、みちるさんと孫たちは大切な家族です」と言い切り、後日、義妹から不倫相手の身勝手な言い分を聞かされたみちるは、あぜんとしますが……?
給食費の支払期限が迫っても、一向に養育費は支払われず…?


















※離婚届を配偶者の同意なく作成・提出する行為は、有印私文書偽造罪や偽造私文書等行使罪などに問われる可能性があります。前もって「不受理申出」の手続きをおこなうことで、本人の意思に基づかない離婚届が受理されることを防ぐことができます。
給食費がなかなか支払われず、事情を察した小学校の先生は息子に手紙を託しました。そこに書かれていたのは「立て替えておきました。何かあれば相談してください」——。
先生からのあたたかいメッセージを読んだみちるは「厳しい社会の中で支えてくれる人もいる」ことに背中を押され、子どもたちを守る決意をより強めたのでした。
養育費を払わないやば男の姿勢も言動も言語道断! 養育費の支払いは愛情という情緒以前に、法律上、親に求められる大切な義務です。養育費の未払いは社会的にも大きな課題となっており、2026年4月に「法定養育費制度」が導入されました。
これにより、2026年4月1日以降に離婚したケースでは、離婚時に養育費の取り決めをしていなくても、離婚時から引き続き子どもを主に養育する親が、もう一方の親へ、子ども1人あたり月額2万円の暫定的な養育費を請求できるようになります。また、養育費の取り決めがある場合の不払いへの対処や回収の手続きも強化されています。
この制度が導入された背景には、みちるのように苦しむ母子家庭や父子家庭の存在があったのでしょう。みちるは生活保護の受給を考えますが、息子がいじめられることを懸念し、思いとどまることに……。
生活保護の申請は国民の権利であり、要件を満たせば保護を受けることができます。支援を必要とする状況にある人が、偏見や周囲の目を気にして相談をためらう必要はありません。それでも、子どもが周囲の言葉に傷つくことを心配する親の気持ちも自然なもの。そうした背景までくみ取った担任の先生の配慮に、胸を打たれますよね。
そして、どうしても給食費が払えない場合には、「就学援助制度」という公的制度が用意されています。これは経済的な理由によって就学が困難な児童の保護者に対し、学校給食費や学用品費といった費用の一部または全額を援助する制度。自治体や通っている小学校、地域の教育委員会が申請や相談の窓口になっているため、自分だけで抱え込まず、まずは相談することが大切です。
著者:マンガ家・イラストレーター 岡田ももえ

