
ハライチ・岩井勇気、徳井青空、仲村宗悟がMCを務める「SHIBUYA ANIME BASE(#シブアニ)」(毎週金曜夜9:00-10:00 ABEMAアニメチャンネル)の#87が、5月29日に生放送された。「宇宙戦艦ヤマト」がアニメ史の転換点として語られたほか、新作アニメ「スーパーの裏でヤニ吸うふたり」のABEMA限定先行配信版なども取り上げられた。
■初取材で富野由悠季監督に「カマをかけられた」
アニメ関連業界で働く人の仕事や人柄に迫る「ギョーカイ深掘りコネクション」では、アニメ業界を30年近く取材してきた藤津亮太氏を直撃。藤津氏は自身の仕事について、「登山家が誰も通ったことのないルートを探るように、論理の積み重ねで誰も辿ったことのないルートを発見するのが楽しい」と語った。
今期の注目作としてはTVアニメ「上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花」に言及。総作画監督を置かず、各話の担当者の絵柄で描くことでグラフィカルな演出が増えているとし、「“尖ったことをやるぞ”という強い意志を感じる」と評価した。
また、「アニメの歴史を大きく変えた作品」として1977年の映画「宇宙戦艦ヤマト」を挙げ、若者が徹夜で並び、社会現象になった同作を「大きな分岐点」と解説。海外でも“異世界転生もの”が人気を集める背景については、不遇な環境から別の世界で強くなりたいという「生きづらさを抱える人」のニーズが、世界共通になってきているのではないか、と見方を示した。
岩井から「インディーアニメでおすすめの作品は?」と聞かれると、藤津氏は、ぽぷりか監督の「数分間のエールを」を紹介。さらに、Vab.png監督の「轍を越えてゆけ」も挙げ、個人的な思いをストーリーに昇華する次世代クリエイターへの期待を語った。
これまで取材してきたクリエイターの中で特に印象に残っている人物としては、富野由悠季監督の名前を挙げた。1998年の初取材時、富野監督から「(競合誌の)取材を先に受けちゃったから、今日の取材は中止になるかも」と笑いながら“カマをかけられた”という。
さらに藤津氏は、富野監督について、作品を作っている最中は「最高傑作ができた」という感覚で向き合いながら、半年経つと反省点を語る姿勢に言及。「∀ガンダム」についても、面白かったと伝えても「いやいやあれは…ダメなところがある」と反省の話になるといい、常に前進し続けている姿が印象に残っていると話した。
■新作アニメ「ヤニ吸うふたり」先行配信へ
番組後半の「シブアニアニソンコーナー」では、タワーレコード新宿店の担当者・樋口翔氏が、“春アニメの一押し”として「淡島百景」のOPテーマ、HanaHopeの「blue hour」を紹介した。
樋口さんは、タイトルの「blue hour」について、「日の出前と日の入り後のわずかに空が青く染まる時間帯」を指す言葉だと説明。青春の瞬く間に過ぎていく時間を表現したのではないかと考察し、原作者・志村貴子氏の作家性とマッドハウスの絵作りが合っているとも語った。
さらに、7月スタートの新作アニメ「スーパーの裏でヤニ吸うふたり」について、テレビ放送に先駆けたABEMA限定先行配信版が6月3日(水)夜8時30分より公開されることも紹介された。限定先行配信版は約10分のショート版・全12話で、ずっと真夜中でいいのに。によるOPテーマ「クズリ念」バージョンの映像も解禁された。


