
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、『ペンギン喫茶は今日も青天』(KADOKAWA刊)の1エピソード『撮影会』を紹介する。作者の世禕さんが、4月18日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、世禕さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
■ペンギンたちが活躍する「CAFE MICHIKAKE」

「CAFE MICHIKAKE」は、癒しの喫茶店。普通の喫茶店だったが、ある日男子大学生の湊がアルバイトとして3羽のペンギンを連れてきた。その様子をSNSに投稿したところ、多くの反響が。かわいいペンギンたちを一目見ようとする人たちでお店は大繁盛。
ある日、カメラマンのダンは喫茶店にやってきて、ペンギンと湊の撮影を始める。その様子を見ていた優一は羨ましがり、店長はSNSに投稿することをひらめく。以前ペンギンの様子を投稿しバズったため、再度バズるのでは…!?と考えた店長。周囲は「儲けに目がない店長だ」と言い…。
このエピソードを読んだ人たちからは、「その投稿にいいねしたい」「バズるの確定」「その写真ください」「今日もかっこかわいい」など、多くのコメントが寄せられている。
■作者・世禕さん「ゆくゆくはコラボカフェが開催できたら最高だなと思っています」

――本作のお話の発想の源はどこだったのでしょうか?
もともと店長の前職はモデルというのは決まっていたのですが、ストーリー上では「ポンコツ店長」の印象がかなり強く、何とかカッコイイ店長を見せられないかと思い考えました。2巻の描きおろしの扉部分で登場していた店長を呼ぶ声はダンなのですが、これを機に登場させたいなと思い撮影会の話を考えました。
――本作のメインキャラクターのプロフィールや秘話についてお教えください。
まずは店長ですよね。喫茶店での店長はポンコツでも、モデルの時はカッコイイというのを読者の方に知ってもらいたかったです。一芸に秀でているというか、それしかできないというか。そういうところが店長の愛らしさのようにも思いますが、ただのポンコツではないところをお見せしたかったです(笑)。
一方で、ダンに関しては第一線で活躍するカメラマンです。店長とは学生時代からの付き合いで、2人で日本に遊びに来ている際に、幼少期の優一とも会っています。モデル時代の店長は比較的しっかりしていて、ダンが撮影する姿を見て優一も憧れたという設定ですが、そのストーリーはまたどこかで描けたらいいなと思っています。優一の人間らしいかわいい一面だと思うので(笑)。
――以前のインタビューで、「かわいい」と「かっこいい」の両立を大切にされていると回答されていました。これらを両立させる上で大変な点や、何度も描き直している箇所がありましたらお教えください。
自分で言うのも恥ずかしい限りですが、イラストレーター時代から「かわいい」と「かっこいい」の両立は得意な方だと思っているので、漫画において描き直しするシーンは多くない気がします。ただ、どうしても話を進めるためにキャラクターの会話がベースとなってしまうので、人物を描きすぎると「かっこいい」要素が多くなってしまうことが多々あり…そうならないようにペンギン主体のお話しではない回は、プロットやネームを考える際に、キャラクターが会話していても裏でペンギンたちがかわいいことをしている、という見せ方は意識しています。
――豊かな表情のペンギンたちは、感情を目で表現していると感じました。喜怒哀楽のなかで1番表現しやすい感情と難しい感情はありますか?
一番表現しやすいのは「喜」と「楽」です。よく1号2号がする「やったー!」や「わくわく」の表現は描きやすいなと思います。でも2号が寂しがる姿や3号の怒り(というより「嫌だなぁ~」という気持ち)を表現するのも好きなので、ペンギンに関しては描きづらい感情は少ないかもしれません。むしろ表情がはっきり出るキャラクターの方がまだまだだなと思うことが多いです(笑)。
――『ペンギン喫茶は今日も青天』を読むと癒されるだけではなく、大きな感情(尊さや奥から込み上げる言い表せない気持ち)が出てきます。作画や構成でこだわっていることや、特に意識していることはありますか?
そう思っていただけてとても嬉しいです!技術不足なりに試行錯誤の中で表現しきれていないシーンも多いですが、ペンギンやキャラクターアップのコマは「かわいい・かっこいい」と思ってもらえるようなビジュアルになるように意識しています。ストーリーを考える上では、なるべく共感してもらえるような展開やキャラクターの感情になるように意識しています。短いお話の中で「日常でこういうことあるよね」「私もそう思ったことがある」といったストーリー構成を意識しているので、コメントでそういった感想をいただけるととても嬉しいです。
――2026年の展望や目標をお教えください。
まずはLINEスタンプ第2弾を出したいです(笑)。続けてすぐ出す予定がかなり時間が経ってしまったので次の長期休みを目指して頑張りたいところです…(汗)。もっと大きな夢や目標で言うと、公式グッズを作ったり、ゆくゆくはコラボカフェが開催できたら最高だなと思っています。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
いつも読んでいただきありがとうございます!更新のたびにいいねやコメント、購入メッセージをいただけて本当に励みになっています。最近は不定期更新でお待たせしてしまうことも多いですが、その分皆さんに喜んでいただけそうなことをたくさん準備しています!まだ公表できないのが悔しい…(笑)。もっと皆さんに癒しをお届けできるように頑張っていきますので、お待ちいただけると嬉しいです。これからもよろしくお願いします!

