
2026年4月20日にデビュー15周年を迎え、2026年も全国ホールツアーLiVE is Smile Always~LACE UP~で走り続けるアーティストのLiSA。その軌跡を凝縮した書籍『LiSA 15th Anniversary Book PRiSM』には、2011年のデビューから現在に至るまで、彼女自身の言葉で歩みを振り返るロングインタビューが収録されている。本書からインタビューをダイジェストで送る全3回の集中連載・第1回は、2011年から2016年までの“黎明期”にフォーカス。ソロアーティストとして走り始めたLiSAは、何を武器に、何を信じてステージへ立ち続けていたのか。その原点を辿った。
■長年、ソロ・デビューのことを思いすぎていた
──今回、LiSAさんの歩みを振り返ってみて感じたのは、圧倒的な活動量の多さです。特に初期は多くのリリースやツアーをされていましたが、「Girls Dead Monster」のヴォーカルからソロになった2011年当時は、どのような感覚で駆け抜けていましたか?
子どもの頃から、シンガーとしてソロ・デビューがしたいという夢を持っていました。「Girls Dead Monster」のお仕事をいただいて、アニメに沿ったプロジェクトだったので、アニメが終わったら、その活動をずっと続けていくわけにはいかないという期間限定ものだということは理解していたんです。
だけど、目の前にいてくれる人が自分の歌で喜んでくれることが、とても嬉しくて、それに対して全力でやっていました。そうしたらソロのお話をいただいて。だけど、長年ソロ・デビューのことを思いすぎていたせいか、デビュー当日、CDがお店に並ぶまで、絶対に信じませんでした(笑)。
──なぜ信じられなかったんですか(笑)。
自分のソロ・デビューという夢が、本当に叶う日が来るなんて思っていなかったんです。「ガルデモ」のときもキャラクターの歌として、私は精一杯、自分にできることをやろうと思ってやっていたので、そこからソロ・デビューのお話が来るなんて思ってもいなかったし、ソロの活動自体がどういうものなのかも、全力でやること以外、考えられていませんでした。
「ガルデモ」をやっていたときも、ツアーをやらせてもらったり、アルバムを1枚作らせてもらったり、テレビのランキングで自分の歌が流れてきたり、PVを作らせてもらえたり、ずっと音楽を通してやりたかったことをやらせてもらえたことに、とても驚きました。
そこから、自分が憧れていたバンドやアーティストのように、自分の顔が映ったジャケットのCDがお店に並ぶ日が来て、自分の顔が出たミュージックビデオが作れる日が来るということが、すごく嬉しかったです。でも、信じていませんでした(笑)。


■私の選んだ道が間違っていないと思えた
──2011年11月23日にリリースしたデビュー・シングル「oath sign」はオリコン5位を記録しましたが、その手応えはどんなものでしたか?
アニメ『Fate/Zero』のタイアップの楽曲だったんですが、アニメを作っているみなさんと一緒に届けていって、チームのひとりとして主題歌を歌いました。アニメとの向き合い方、アニメに対する自分の魂の注ぎ方は、「ガルデモ」時代に学んでいました。だからこそ、「oath sign」がたくさんの人に受け入れてもらえても、自分自身が評価されていると思いこまず、自分ができることを精一杯やって、作品と一緒に届けたものが楽しんでもらえたと思えたんです。
──2013年12月14日には「LiVE is Smile Always~Road to 武道館~」を岐阜CLUB-Gで開催しました。地元・岐阜での凱旋公演を果たした感想はいかがでしたか?
とても誇らしい気持ちでした。というのは、やっぱり地元って良かったことも悪かったことも、思い出がたくさんあって。バンド時代を知っている人たちがいる場所に、「ガルデモ」を通して出会ったたくさんの人たちに受け入れてもらえているLiSAとして戻りました。地元でバンドをやっているときは、「オラァァアア!」みたいな感じでやっていたのに、「ガルデモ」を通して「エル・アイ・エス・エー」になったら、「ピース!」ってやっているみたいな(笑)。
でも、ミニスカートをはいて歌っている私もすごく誇らしかったので、その自分を連れて、以前の私を知っているみなさんに「今の私これですけど、かっこいいでしょ?」って見せることに、すごく自信があったし、納得してもらえました。過去の自分に対しても、私の選んだ道が間違っていないと思わせられる自分になれたと思ったので、凱旋ライヴができました。
特に私は上京を反対されて、家出をして東京に出てきたので、あのとき出ていったことを、ちゃんと「出ていって良かったね」って言ってもらいたかったんだと思います。形を変えたけど、みんなに受け入れてもらえた。そこでけっこう安心できました。
■これまでの自分を肯定できた横浜アリーナ
──2016年11月26日、27日に開催された「LiVE is Smile Always ~ NEVER ENDiNG GLORY~」では、横浜アリーナに2日間で約2万5千人を動員しました。これまでと比べて会場の規模が変わりましたが、LiSAさんにとってこのステージはどのような光景でしたか?
たぶん自分がやっていることは変わらなくて、それまでの自分のやり方や、みんなに対して「楽しんでほしいな」って思ってやったことに、「よくできました!」って花丸をもらった気持ちでした。「昨日までやってきたことが、ここまでちゃんとつながっているよ、よくできました、よくみんなを喜ばせられましたね」みたいな大きいハンコでした。
それまでの自分を肯定してくれるようで、自信にもなりました。横浜アリーナという大規模な会場で、それまでやってきたことがちゃんと評価してもらえて、その経験が精神的な安定にもつながる部分が大きかったです。



