
ディーン・フジオカが主演を務めるドラマ「LOVED ONE」(毎週水曜夜10:00-10:54、フジテレビ系/FODにて配信)の第8話が6月3日に放送された。火災現場での謎に迫った真澄(ディーン)たち。その中で刑事・堂島穂乃果(山口紗弥加)の信念が明らかになった。(以下、ネタバレを含みます)
■隠された真実と“生きた証”を解き明かす法医学ヒューマンミステリー
完全オリジナルストーリーとなる本作は、法医学という硬質な題材をとおして、人を思う気持ちや生きていた時間を丁寧にすくいあげ、日本社会に多く存在する“死因不明”の闇に静かに光を当てる新感覚の法医学ヒューマンミステリー。厚生労働省主導で新設された法医学専門チーム「MEJ(メディカルイグザミナージャパン)」が、遺された痕跡を手掛かりに、隠された真実とその人が生きた証を解き明かしていく。
“LOVED ONE”とは、法医学者が遺体にささげる込められた言葉で、“亡くなった人”ではなく、かつて“誰かに愛されていた存在”として呼ぶための名。
ディーンが演じるのは、MEJに招へいされた、アメリカでメディカルイグザミナーとして数多くの検視を担当してきた変わり者の天才法医学者・水沢真澄。そして真澄のバディとなる、MEJのセンター長で、崖っぷちのエリート官僚・桐生麻帆を瀧内公美が務める。
ほか、MEJメンバーとして、死後画像診断専門の法医学者・本田雅人役で八木勇征、臨床法医学専門の法医学者・高森蓮介役で綱啓永、法歯学・骨学専門の法医学者・松原涼音役で安斉星来、検査技師・吉本由季子役で川床明日香が出演。
■母娘が亡くなったと思われる火災現場で1人分の遺骨しか見つからない謎
郊外の一軒家で起きた火災事故。灯油がまかれた形跡があったことから放火と思われた。現場で見つかった炭化した遺骨は、5歳の娘を助けようと炎の中に飛び込んだ母親の春香(菅野莉央)と歯型から判断できたが、娘の痕跡がどこにも見当たらなかった。
真澄と麻帆は、穂乃果らとともに、火災を通報した春香の親友・梢(蓮佛美沙子)に話を聞きに行く。梢は、火災当日、直前まで春香とドライブしていたという。また、春香の夫・康行(森岡龍)は、梢と高校の同級生で、梢が春香に紹介したと話した。麻帆がふと「出会いのきっかけをおつくりになったんですね」と言うと、梢はなぜか沈黙するのだった。
穂乃果は、幼い子どもを残して外出していたことや親友が亡くなったのに疑問の一つもぶつけてこないことを不審に思い、後輩の薫(上川拓郎)に梢の調査を指示。すると、梢のマンションを康行が訪れたことが分かり、不倫の可能性が浮上した。
■穂乃果が心にとどめる警察がいる意味
類似したケースがヒントになるかもしれないと真澄に警察で行方不明者リストをもらってきてほしいと頼まれた麻帆。そこで穂乃果に声を掛けられた。まだ手掛かりが見つからない穂乃果は小さくためいきをつきながら「警察は誰かの大切な人を守るためにいるのになぁ」とつぶやいた。
用事があると立ち去った穂乃果に代わり、薫が麻帆に穂乃果の言葉について明かした。今では眼光鋭く容疑者を追い詰める敏腕刑事だが、若いころは男社会の警察でうまくいかずに悩んでいた時期もあった穂乃果。そんなとき、現場に居合わせた家族連れを守ろうとして容疑者の摘発に失敗し、落ち込む穂乃果に先輩刑事・高坂(古田新太)は、「それでいいんだよ。俺たちは誰かの大切な人を守るためにいるんだ。お前、刑事に向いているよ」とフォローしたという。
高坂は通り魔犯に狙われた子供を守ろうとして殉職してしまい、穂乃果は何かあると彼の墓前に行くように。この日向かった先もそうだ。薫は「堂島さんが相談できる唯一の人なんだと思います」と語った。
■真澄たち法医学者と共通する穂乃果の思い
真澄たちMEJ、そして穂乃果たち警察の調べで、焼死したのは梢と康行の同級生である実和(福田沙紀)だったことが分かった。
康行からDVを受けていた春香は火災があった当日のドライブで梢にその悩みを話していた。供述とは違い、そのドライブには春香の娘も同行していた。そして春香たちを自宅に送り届けると、リビングで実和が亡くなっていた。梢は「こんなチャンス、もう二度とない」と実和の遺体を春香にする偽装をとっさに思い付き、共謀して実行。歯科医である梢は、偶然にも自分のクリニックに通っていた実和と春香のカルテをすり替えたのだった。
春香が関わっていることを認めない梢に、穂乃果は「あなたは春香さんたちを守ろうとしていたんですね」「2人でずっと一緒に戦ってきたパートナーですよね」と語り掛けた。
「ごめん、ごめん。守れなかった私」と泣き崩れる梢の姿に、涙が浮かぶ穂乃果。自分たちが捕まったら春香の娘はどうなるのかと心配する梢に、穂乃果は「警察は誰かの大切な人を守るためにいます」と力になることを約束した。
そんな穂乃果だが、一転して康行の取り調べでは強い口調に。不倫関係にあった実和を殺した証拠がないと逃れようとする康行に、遺体の処分を図ろうとしていた証拠を見せつけた。そこに真澄もやって来て、MEJのメンバーたちが炭化した遺骨から殺害された痕跡を見つけたと告げた。
事件当日、“被害者遺族”を装っていた康行に「必ず事件を解決する」と言っていた穂乃果。その言葉を皮肉のように再び突き付けたうえで、「彼女たちのことは私たちが絶対に守ってみせる」と強いまなざしで言い放った。
「誰かにとって大切な人」。法医学者だけでなく、警察官も同じ思いを抱いて職務にあたっていることが描かれた。今では眼光鋭く容疑者を追い詰める敏腕刑事となった穂乃果が強くいられるのは、先輩刑事が受け継いだものがあるからだ。事件解決後に再び高坂の墓を訪ねた穂乃果が、「な~んで先に死んじゃうかな」と言いながら浮かべた柔らかな笑みが余韻を深めた。
SNSには「堂島さん、かっこいい」「堂島刑事が回を追うごとにいい女になっていく」「堂島さんにキュンときた」「演技がさすがだった」などの声が上がった。また、穂乃果の先輩刑事・高坂役でサプライズ出演となった古田新太にも「意表を突いた贅沢な配役」と反響が寄せられた。
◆文=ザテレビジョンドラマ部

