波瑠と川栄李奈がW主演を務める金曜ドラマ「フェイクマミー」(毎週金曜夜10:00-10:54、TBS系)が、いよいよ10月10日(金)よりスタートする。このほどザテレビジョンでは、主演を務める2人にインタビューを実施。自身の役どころやお互いの印象などについて話を聞いた。
■「頑固な部分を大切にしつつ、変わっていく姿をいいコントラストに」(波瑠)
――正反対の人生を歩んできた2人の女性が、“母親なりすまし”という禁断の契約を結んだことから始まるドラマ「フェイクマミー」(TBS系)。大手企業で順調にキャリアを築いていたが、訳あって会社を辞めてしまった花村薫を波瑠が、ベンチャー企業「RAINBOWLAB」の社長を務める元ヤンのシングルマザー・日高茉海恵を川栄李奈が演じる。
波瑠：薫は東大卒の元バリキャリという役柄なので、序盤は所々に表れる彼女のプライドの高さや、自分の歩んできた道に自信があるからこその頑固な部分を大切にしつつ、茉海恵や(茉海恵の娘)いろはとの出会いで変わっていく姿をいいコントラストにしていけたらと思って演じています。
川栄李奈：私はちゃんと仕事ができる役柄を演じさせていただくことが多いんですが、今回の「勉強はできないけど仕事はできる」という茉海恵のキャラクターがすごく自分に似ているなと感じています。私の子供もいろはと同い年で、「役作りしなきゃ」ということもあまりなく、自然体で演じられています。
――正反対の役どころを演じる2人だが、互いにしっかりと信頼関係を築いている様子。
波瑠：(夏場の暑い時期にも撮影が進められていたが)川栄さんは「こんなに暑いのに元気ですごいな」っていつも思っています。
川栄：波瑠さんはいるだけで安心感があるんです。お芝居もそうですが背中で引っ張ってくださるタイプなので、私は今回それに付いていこうと思っています。
■いろは役の池村碧彩とは「友達みたいな感じ」(川栄)
――2人にとって娘となるいろは役の池村碧彩とは、撮影現場でどのように過ごしているのだろうか。
波瑠：碧彩ちゃんは基本的に現場で踊っているので、「今日は何ダンスなの？」って話してみたり、かわいいアイテムをたくさん持ってきてくれるので、それについて聞いてみたりしています。何かの人形を見せてくれたときは、「この子たちは家では仲良くない」なんて教えてくれました(笑)。
川栄：波瑠さんが本当に優しくて、波瑠さんと碧彩ちゃんが話してるのを見ていて本当にほほ笑ましいんです。私は普段家で子供に接するときも「え、マジで？」みたいな口調でしゃべってしまうことが多くて(笑)。この前碧彩ちゃんからも、「川栄さんとお話ししていると、同世代の子と話しているみたいです」と言われるくらい、友達みたいな感じで接してくれています。
波瑠：でも、それが茉海恵といろはの親子の形みたいで、私はすてきだなと思います！
――子供のために奮闘する“2人の母親”の愛情が物語の軸となる本作。2人が「母親の愛情」を感じたことについて尋ねると…。
波瑠：私はすぐに風邪をひくような子で。両親は共働きだったので、一人で病院に行けない頃は本当に手の掛かる子供だったなと思うんです。でも、仕事に行けなかったことへのいら立ちなどを私には一切見せることなく、子供に向き合う母親に徹してくれたことは、この年齢になって「当たり前じゃないんだな」と気付きました。
川栄：私も両親が共働きだったんですが、母は毎日ちゃんとご飯を作ってくれましたし、学校で必要なものも全部手作りしてくれて。小さい頃はそこに対する感謝はそんなになくて、「やった～！」みたいな感じだったんですが、いざ自分が母になったとき、「お母さん手作りしてくれてたんだ…」って。今になって愛情を感じましたし、ありがたかったです。
◆スタイリスト＝稲葉江梨(波瑠)、南啓太(川栄)／ヘア＆メーク＝北山久美子(川栄)／持ち道具＝岡田哲也(京阪商会)(川栄)
※「月刊ザテレビジョン11月号」より
