
「今は元気だけれど、親も年を取ったな。でも介護の話は直接しづらい…」。そう感じている人は多いのではないでしょうか。でも、介護の「困った」は突然やってくるものです。親とあなたのこれからの暮らしを守るために、今こそ最初の一歩を踏み出してみましょう!

教えてくれたのは…
▷介護・暮らしジャーナリスト 太田差惠子さん
1993年より老親介護の現場を取材。『知っトク介護 弱った親と自分を守るお金とおトクなサービス超入門 第2版』(共著、KADOKAWA)など、著書多数。
https://www.ota-saeko.com/
帰省時は絶好のチャンス!親や家族と老後について話してみよう
自分の生活をどこまで守るのか今のうちに決めることが大事親の介護に漠然と不安を抱えている人が多い、と話す太田差惠子さん。
「どんなに考えても“困った”はどんな形でやってくるのか分かりません。あなたが今できることは、介護が始まっても“仕事を辞めない”“趣味の登山は続ける”など、自分の生活の軸を決めておくこと。軸がないと、いざというときに動揺したり、後ろめたい気持ちになって生活を犠牲にし、疲弊してしまうことも。介護は親を支えるプロジェクトです。親の希望を尊重しながら、適切なサービスを利用できるように、気力や根性よりも“マネジメント力”を備えることが必要。それが親との時間を笑顔で過ごすための第一歩です。そのために必要な情報にはアンテナを張っておきましょう」
有名人や共通の人の話題を持ち出し、軽いトーンで話題を振って
「親が突然倒れた場合、介護が現実になり過ぎて、逆に話しにくくなります」と太田さん。
「元気なうちに親の希望する老後のこと、介護が必要になったときに使う銀行口座などをさりげなく聞き出し、兄弟姉妹間で共有を。いずれ確認できるように、口座などの情報をメモに残してほしい旨を伝えるだけでもOK。介護をしている知人の話題をきっかけにするなど、軽く切り出して」
■親や家族と共有しておきたい情報
□ どんな介護を受けたいのか、親の気持ちを聞き出しておく
□ どの銀行口座のお金を使えばいいのかを把握しておく
□ 兄弟姉妹で役割、費用の分担を話し合っておく

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友人知人に親や義両親の介護が始まっている人がいることも。「あなたはどうやって介護の話を振ったの?」「どんなことに困ったの?」など、まずは身近な人から情報を得てみるのもいいかもしれませんね。
イラスト/髙栁浩太郎
文=高梨奈々

