
俳優の生駒里奈が10月9日、都内で行われた舞台「ハイセンス A3-D 朗読演劇『図書委員界』」の囲み取材に、若月佑美、斉藤朱夏、小松準弥、藍染カレン、平川結月、汐谷文康、長谷川かすみ、伊藤優衣と登壇。斉藤のコミュニケーション能力の高さに驚く場面があった。
■生駒里奈原作の同名漫画を朗読演劇化
同作は、原作・生駒、漫画・古屋兎丸による生駒の体験を基にした同名漫画を朗読演劇化したもので、どんな悩みでも解決してくれる「図書委員界」の助けを借り、悩みを抱えた生徒が壁を乗り越え道を進んでいく姿を描く。
囲み取材に登場した生駒は、ゲネプロを終えて「『いいもの作っちゃったな~』って(笑)。その“いいもの”ができたのは、この俳優陣とスタッフさんのおかげです。私の小・中・高のいじめられていた自分のキュッとした妄想の中を、図書委員界のみんなが具現化して、嫌いなはずだった八神(桃華)たちのことも好きになるような作品を作り上げることができました」と告白。
さらに、「若月が(今村)海ちゃんとして、いろんなメッセージを伝えているのですが、本当に今悩んでいる人たちに、何かのきっかけになったり、支えになる作品になるなと思ったので、ぜひたくさんの方にご来場していただきたいです」と述懐した。

■生駒里奈「本当にすごく救われました」
そんな中、「勇気づけられたこと」について聞かれると、生駒は「自分の原案の作品がまさかの朗読劇化するということで、すごく不安だったんですけど、皆さんのおかげでこの作品が完成したと言っても過言ではないので、本当にすごく救われました」と明かし、「大人になるにつれて『こんな人間が芸能界にいて何かいいことがあるのかな?』って思う時もあるんですけど、『この世界にまだいていいんだぞ』ってみんなに支えていただいたような気がするので、この恩返しをこれからもっとしていきたいですし、まずはこのみんなが作ってくれた『図書委員界』をたくさんの人のきっかけにしたいなという勇気をいただきました」とコメント。
一方、斉藤は「舞台でお芝居をすることがあまりなくて、今回で2回目になるんです。だから、『いけるかな?』とすごく不安だったんですけど、本当に(共演者の)皆さんが優しくて勇気づけられました。また、海のメッセージがすごく自分の胸に響いて、勇気づけられました」と語った。
すると、生駒は「2回目っていうのを今知った…。 びっくりする! 2回目でこの距離感の詰め方はすごいと思う」と感嘆して、斉藤のコミュニケーション能力の高さに驚いていた。
◆取材・文=原田健

