4歳の娘を連れて、車で実家へ帰省していたときのことです。長時間の移動になるため、途中でSA(サービスエリア)に立ち寄りながら向かっていました。ところが、さっきまで元気に遊んでいたはずの娘が、車に戻るなり急に「つらい……」とぐったりし始めてしまったのです。
SAで遊んだ後、急にぐったりした娘
途中までは元気におやつを食べたり、サービスエリアの遊具で遊んだりしていた娘。しかし、ある休憩の後から急に様子が変わりました。車に戻るなり「つらい……」と言って、座席でぐったりしてしまったのです。顔は赤く、なんだかボーッとしていて、口数も極端に減ってしまいました。
「長旅でただ疲れただけかな?」と最初は思ったのですが、娘の体に触れてみてハッとしました。よく見ると、異様に体が熱いのに、汗をほとんどかいていなかったのです。
顔が真っ赤なのに無汗…!?背筋が凍った瞬間
その瞬間、「もしかして熱中症では……!?」と気づき、背筋がぞっとしました。外は猛暑というほどの気温ではありませんでした。しかし、遊具で走り回っていたことや、遊びに夢中で水分補給が足りていなかったことが原因で、熱中症になっていたのかもしれません。
私は慌てて車のエアコンを強め、衣服をゆるめて体を冷やしながら、飲める範囲で冷たい飲み物を少しずつ飲ませました。受診したほうがよいのではないかと迷いながら娘の様子を注意深く見守っていたところ、少しずつ顔色が戻り、受け答えもはっきりしてきました。幸い大事には至りませんでしたが、本当に肝が冷える思いでした。
この出来事をきっかけに、「そこまで暑くないから大丈夫」という油断が一番危ないと痛感しました。それ以来、外出時は「のどが渇く前に飲む」を意識して時間を決めて水分をとらせたり、帽子を必ずかぶらせたりと対策を徹底しています。特に車移動の合間の遊びでも決して油断せず、子どもの様子をよく観察するようになりました。
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熱中症は、初夏から残暑にかけて、外気温や湿度の影響で体温が高くなることで起こります。体は汗をかくことで熱を逃がしますが、水分や塩分が不足すると、うまく体温調節ができなくなることがあります。
特に子どもは体温調節機能が未熟なため、大人が「そこまで暑くない」と感じる日でも注意が必要です。外出前には暑さ指数を確認し、警戒レベルの日はこまめに休憩や水分補給をするようにしましょう。また、5〜6月でもエアコンを切った車内は短時間で高温になるため、子どもを車内にひとりにしないことも大切です。
もし熱中症が疑われる場合は、涼しい場所へ移動し、衣服をゆるめて体を冷やし、水分を少しずつ補給します。意識がない、呼びかけへの反応が鈍い、けいれんがあるといった場合は、すぐに救急車を呼びましょう。
熱中症は予防できる病気です。風通しのよい服装を選び、水筒やタオルを持参するなど、外出時はできる範囲で対策をしておくと安心です。
監修:松井 潔 先生(小児科医)
著者:鈴木千夏/30代女性/6歳の娘と夫の3人暮らし。趣味はドラマ鑑賞と近所の土手を散歩すること。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年5月)
※AI生成画像を使用しています
愛媛大学医学部卒業。神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント、国立精神・神経センター小児神経科レジデント、神奈川県立こども医療センター周産期医療部・新生児科等、同総合診療科部長を経て現在、医療法人産育会 堀病院にて新生児診療に従事。小児科専門医、小児神経専門医、新生児専門医。

