
見上愛と上坂樹里がW主演を務める連続テレビ小説「風、薫る」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)の第50回が6月5日に放送。服毒自殺を図り運ばれて来た女郎・夕凪(村上穂乃佳)を救うため奔走するりん(見上)と直美(上坂)の様子が描かれた。(※以下、ストーリーのネタバレを含みます)
■筆が進まないシマケン 葛藤のなかで出会う“廃娼運動”の記事
小説家を目指し執筆に励むも、思うように筆が進まないシマケン(佐野晶哉)。原稿が散らばる部屋で、けだるそうに紙トンビを作っては飛ばしていた。
そんな時、友人・槇村(林裕太)がやって来て「誰にも見せない小説など書いても仕方ないだろう」と一喝する。しかし、シマケンは新聞社の連載小説の担当者にすでに原稿を見せていた。新聞社なら世相を反映した題材が受けるのではないかと助言する槙村に対し、「何をわかったようなことを…」と睨みつけ、新聞を叩きつけるシマケン。その新聞には、“廃娼運動”に関する記事が掲載されていた。

■生きる気力を失った夕凪…ヨシの機転と「どちらにしても地獄」の現実
徐々に体は回復してきた夕凪だったが、共に心中しようとした男性が亡くなったと知り、肩を落とす。実は心中するほどの間柄ではなく、男性に「一緒に逃げて死のう」と無理やり薬を飲まされたのだという。「全部終わらせられるならそれも悪くないと思ってね…」と語る夕凪の目には、生きる気力が残っていなかった。
そんな中、女郎屋の権田(梅垣義明)が現れ、力づくで夕凪を連れ戻そうとする。りんと直美が抵抗していると、元やり手婆の看病婦・ヨシ(明星真由美)が病室に現れる。ヨシは「この2人は当院評判のトレインドナース…看護婦でしてね。夕凪さん足もやられちまってるからうまく歩けないって心配しているんですよ。まあ逃げられやしません。この2人で夕凪さんが早く店に戻れるよう手厚く看護しますから、どうぞご安心くださいませ」と権田をなだめ、その場を収めた。
しかし、権田が去ったあと、ヨシは夕凪に対し「店に戻ったらこっぴどくやられる。かといって逃げてしくじればそれこそ…どちらにしても…」と厳しい現実を告げる。すると、夕凪は「地獄」とポツリと呟くのだった。
■りんの直球の行動と、卯三郎が授けた“厳しくも愛のある”助言
そんな夕凪に対し、早く体を治して逃げようと説得するりんと直美。直美は、自身が「女郎が男と逃げて生まれた娘」であることを明かす。さらにりんは「私…今日倒れます。仕事ができないので早退します。あんまり体がつらいので外に出て、色々相談してきます」と、わかりやすい嘘をついて病院を早退する。
りんが向かったのは瑞穂屋だった。店主の卯三郎(坂東彌十郎)に「患者の女郎を助けたい」と訴えるが、卯三郎は「一人助けても遊郭の仕組みは変わらない」と一蹴する。商人であるが故に、商いの力で社会を愉快に心地よくしていきたいと考える卯三郎と、いま目の前で困っている人を助けたいと願うりん。
そんなりんの力にはなれないと言う卯三郎だったが、前日の新聞をりんに差し出す。そこにあったのは、女郎の自由廃業を進めている廃娼運動家の記事だった。「もし彼らに協力を仰いで廃業させられたら、その女郎にも社会にもリターンがあるはずです」と語る卯三郎。りんは希望を見出し、あわてて店を飛び出す。その後ろ姿を、一連の話を聞いていたシマケンが、葛藤を抱えながら見つめていた。

■ヨシの貫禄の機転や、卯三郎の深い言葉に視聴者から反響
放送後、看病婦のヨシが鮮やかに女郎屋の権田を追い払ったシーンに対し、SNSでは「ヨシさん機転を利かせてくれたんですね!さすが!」「ヨシさんの貫禄がすごい」「ヨシさんの機転をアシストする直美ちゃん!すっかり仲間ですね」と、その連係プレーを称賛する温かいコメントが寄せられた。
また、卯三郎がりんに授けた厳しくも核心を突いたアドバイスには、「確かに女郎一人助けても社会は変わらない…正論です」「卯三郎さんの言葉はいつも深い」「卯三郎さんはりんちゃんの背中を押してくれる存在ですね」とその深い人物像に共感するコメントが集まった。
◆文=ザテレビジョンドラマ部


