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医療者だけでなく、がんと向き合うすべての人へ――『がんユニバーシティ』で私が伝えたかったこと 両側乳がんになりました。

医療者だけでなく、がんと向き合うすべての人へ――『がんユニバーシティ』で私が伝えたかったこと 両側乳がんになりました。

がんユニバーシティで教授といわれて恐縮する。

「がんです」と告げられたあの日、うろたえました。

北海道テレビ(HTB)のディレクターとして、それまで様々なニュースやドキュメンタリーを扱い、多くのメッセージを世の中に「伝える」仕事をしてきたはずなのに。

いざ自分自身の身体に起きた現実を突きつけられたとき、どう受け止め、どう言葉にすればいいのか。悩みながら、結論のでないまま、ゆるゆると今に至ります。

さらに出会う患者のみなさんの声が集まってくるようになり、またその深さに考えさせられる日々なのです。

この度発刊される #ヤンデル先生 こと 市原真先生の『がんユニバーシティ』という本の制作に、一人の「がん患者」として関わらせていただきました。

「開かれた学び舎」

この本は、医療書、といえば医療書なのですが、難しい医療の解説書ではありません。タイトルにある「ユニバーシティ(大学)」という言葉が示す通り、いろんな専門家の視点が寄せられたものです。

私は自身の罹患経験から、がん患者が本当に必要としているのは、客観的なデータや数値だけでなく、「治療をしながらどう働き、どう暮らし、どう心を保っていくか」という、生活に根ざしたひとつひとつ、ひとりひとり違うリアルな選択肢をどう選んでいくか、選ばせてもらうか、納得できないけど、納得感を得られるかだと感じています。

私自身の葛藤や、失敗、家族の話など言葉にしていただきました。

まずはサイトで、そしてあなたの手元に

ありがたいことに、ふとっぱらなことに、この『がんユニバーシティ』の内容は、ウェブサイト上でも公開されています。まずは気軽に、スマートフォンやパソコンから、言葉に触れてみてください。病理医、外科医、そしてメディアや当事者という異なる視点から、がんという病気をどう見つめ、どう生きていくかを講義形式で紐解いていくものになっています。

https://yandel.igaku-shoin.co.jp/archives/702

 たくさんのそのほかの先生方のインタビューを読むたびに心が軽くなります。患者のことを考えてくださっていることがわかり、そして次世代につなごうとしていることがわかる。

なので、ぜひ書籍として印刷された「本」を手に取っていただければ幸いです。WEB公開していない文章も収録されているのです!

紙のページをめくる心地よさ、いつでも枕元に置いて見返せる安心感は、デジタルとはまた違う形で、あなたの心に届くのではないかと思います。イラスト・・・永田礼路先生なのですが素敵です。

https://www.igaku-shoin.co.jp/book/detail/113771

がんユニバーシティ
まるごと人間としての患者と,医者と,私

医学書院刊

市原真 旭川医科大学病院病理部 【#ヤンデル先生】 編著

「まるごと人間」として、がんに向き合うとはどういうことか。本書は病理医・市原真氏が、仲野徹氏ら第一線の医師、研究者、当事者ら17名との対話を通じ、その本質を探求した一冊。診断・治療の現場から創薬研究、心理的ケア、当事者の経験まで、多彩な視点が交錯し「がん」の真実を立体的に描き出す。医学・医療の枠を超え、人間そのものを深く学ぶ全17講義。がんに関わるすべての人に贈る、希望のカリキュラムである。(イラスト:永田礼路)

配信元: SODANE