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息子にわざとアレルギー食材を渡したママ友「少しくらい平気でしょ?」しかし後日急に謝罪…一体何が?

息子にわざとアレルギー食材を渡したママ友「少しくらい平気でしょ?」しかし後日急に謝罪…一体何が?

息子が3歳だったころの話です。息子と誕生日が近い仲良しのお友だち・Aちゃんと、お菓子のプレゼントを交換し合おうという話になりました。二人ともチョコレートが好きなので、お菓子はチョコに決定。ただ、息子にはナッツアレルギーがあるので、Aちゃんママに「ナッツ入りは食べられない」と伝えていました。しかし当日、なんとナッツ入りのチョコをプレゼントされたのです。

アレルギーを軽視するママ…

近所に住む、同い年のAちゃんにチョコを渡すのを楽しみにしていた息子。Aちゃんママには「息子は、ナッツアレルギーなの。申し訳ないけど、ナッツが一切入っていないものにしてもらえるかな」と伝えていました。Aちゃんママは「そうなんだ。了解!」と快諾。


そしてプレゼント交換当日。息子と一緒にAちゃんの自宅へチョコを持っていき、Aちゃんからもチョコをもらいました。息子は「早く食べたい!」と、うれしそうな様子です。


ところが家に着き、早速Aちゃんからもらったチョコを息子が開けると、ほのかにナッツの香りがしました。私は慌てて「待って!」と息子を止めて、Aちゃんからもらったチョコを回収。「なんで! 食べたいのに!」と言う息子を横目にチョコを半分にしてみると、案の定、刻まれたミックスナッツが入っていました。その中には、カシューナッツやピスタチオも含まれているようで……。


事前にアレルギーであることを伝えていたにもかかわらず、ナッツ入りのチョコをプレゼントされたことに、私は驚きを隠せません。息子のアレルギーは重めで、少し食べただけでも全身にひどい湿疹が出るほどです。気づかずに食べていたら命に関わる状況になっていたかもしれません。


息子には「ごめんね、あなたがこれ食べたらブツブツがいっぱい出ちゃうの。今日はママが作ったチョコを食べよう」と説得。息子は不満げだったものの、なんとか危機を回避できたのでした。


翌朝、Aちゃんママと遭遇すると、「おはよう! チョコ食べてくれた?」とさわやかな笑顔で言ってきました。アレルギーのことを全く気にも留めてなさそうなAちゃんママのテンションに少しモヤモヤしながらも、私は「ごめんね、前も伝えたと思うんだけど、息子はナッツアレルギーなの。だから息子には食べさせられなかったんだ」と正直に伝えました。


するとAちゃんママは「え! 一口も食べてないの? ちょっとぐらい大丈夫でしょ」と言ってきたのです。さらに続けて「だってすごく高級なナッツだよ。絶対おいしいのに、食べさせないなんてかわいそう。少しぐらいなら平気じゃないの」と言います。


つまり、Aちゃんママは、息子のアレルギーを忘れていたわけでもなく、それを知っていながら渡してきたのです。私はAちゃんママの言葉に無責任さを感じ、さらに「かわいそう」とまで言われ、とても腹立たしい気持ちに。


私は、「命に関わることなの。アレルギーを軽く見ないで!」とはっきり伝えました。Aちゃんママは腑に落ちない顔をしていましたが、翌週、「アレルギーの大変さを知らずにチョコを渡してごめんなさい」と謝罪の電話がありました。AちゃんママはSNSに「せっかく高級チョコあげたのに『ナッツアレルギーだから』って食べてもらえなかった! ひどい!」と不満を投稿したそう。するとフォロワーの友人たちから「アレルギーを甘く見すぎ」「うちの子はアレルギーで救急搬送されたこともあるんだよ」と非難を浴び、自分のしたことの重さを理解したのだと話しました。


その後も、Aちゃんママとも交流は続いていますが、この件があってから、遊ぶときのおやつなど「これは食べても大丈夫?」と確認をしてくれるようになりました。今思い出してもゾッとする出来事でしたが、Aちゃんママにアレルギーのことを詳しく知ってもらうきっかけになってよかったと思います。


アレルギーは、ひとそれぞれ程度も違い、見た目ではわかりにくいものだと思います。そんな中で、アレルギーを軽く見ていたり、自分の勝手な思い込みで「大丈夫」と判断したりする人もいるのだと、私も勉強になりました。他者への配慮や思いやりとして、相手のNGとするものを自己判断で破らないようにしようと思った出来事でした。


◇ ◇ ◇


お母さまがナッツの匂いに気づいて、息子さんが食べる前に止めることができて本当によかったですね。事前にアレルギー食材を避けるようお願いはしていたとはいえ、こうした場面では特に慎重な確認が必要だと感じさせられます。


ナッツアレルギーは、食べてから数分〜60分以内と比較的すぐに症状が現れることが多く、その特徴から「即時型」とも呼ばれています。症状としては、口の中がイガイガする、皮膚が赤くなる、じんましんが出るといったものから、咳やゼーゼーといった呼吸器症状、嘔吐やおなかの痛みといった消化器症状など、多岐にわたります。


特に気をつけたいのが、複数の臓器に強い症状が突然同時に出る「アナフィラキシー」という状態です。さらに、ぐったりしたり血圧が低下したりする「アナフィラキシーショック」は、命に関わる危険な状態で、すぐに救急車を呼ぶ必要があります。


アレルギーは、馴染みのない人にとっては危険性が想像しにくい場合もあります。だからこそ、人に食べ物を準備してもらう場合は、「食べられない食材」を伝えるだけでなく、「それを食べるとどうなるのか」といった具体的な症状も一緒に伝えておくと、アレルギーの重大性を理解してもらいやすくなります。具体的な情報を届けることで、相手も安心して対応しやすくなりますし、万一のときのために周囲と対応方法を共有しておくことも、よりよい関係作りに役立ちます。


お互いが安心して楽しい時間を過ごすためにも、食べ物を用意する側も「この食材はどうかな?」と意識して確認するようなちょっとした気配りが、とても大切ですね。


監修:高増哲也/神奈川県立こども医療センター アレルギー科医長

著者:木村凛/30代・ライター。4歳と1歳の兄妹を育てる転勤族ママ。繊細な長男と怖いもの知らずな娘の対応に追われる毎日。早く子どもを寝かせて自分磨きの時間も大事にしている。

作画:Pappayappa


※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年12月)


監修者:医師 神奈川県立こども医療センター アレルギー科医長 高増哲也先生

1989年広島大学医学部医学科卒業。東京大学小児科、茅ヶ崎市立病院小児科、横浜市立大学寄生虫学などを経て、99年から現職。日本アレルギー学会 指導医。日本小児臨床アレルギー学会 理事。17年より神奈川県立保健福祉大学 臨床教授。19年より神奈川県立こども医療センターアレルギーセンター 副センター長。2022年より地域保健推進部長も兼任。2026年より地域連携・家族支援局長、食のサポート推進室長。

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