
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。
今回は“うつ病イラストレーターの日常”を描いたコミックエッセイ『それでも暮らしが続くから』の作者・副島あすかさんに注目し、X(旧Twitter)に投稿された『私がイラストレーターになる前のはなし』をご紹介しよう。
同作は、のちに判明する“反復性うつ”という病と戦う副島さんの様子が描かれたエッセイ漫画。以前副島さんのXにポストされると、約2000もの「いいね」が寄せられている。そこで作者の副島さんに、同作を描いたきっかけについて話を伺った。
■昔から精神が安定しなかった副島さん…パートナーの誘いで徳島に移住

何の前触れもなく、不安と自責で月に一度は泣くことが常だった副島さん。就活の時期になれば不安で頻度が増え、内定をもらって落ち着いたかと思いきや、仕事が合わなかったことが原因で場所問わず涙が出るように。そして、病院で診てもらった結果、“抑うつ状態”と診断される。
そして、なかなか症状が落ち着かないなか、副島さんのパートナーから「2年くらい徳島に転勤なんだけど、ついてこない?」と言われ…。読者からは「うつについて詳しくないから、しっかり描かれていて勉強になる」「辛いながらもちゃんと病と向き合う作者さんにグッときた」などの声が上がっていた。
■うつ病の原因や病院について細かく描こうと思って生まれた『私がイラストレーターになる前のはなし』

――『私がイラストレーターになる前のはなし』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
精神科や心療内科にかかることに、不安を覚える方も多いのではないでしょうか。私も初めはうまく病状を伝えられず、いたずらにお医者さまにご迷惑をかけてしまうばかりでした。そこで、初診から転院歴まで細かく漫画で描いたら、誰かの参考になるかもしれない、と思い立ち、そのイントロダクションとして、今回の漫画を描くことに決めました。
以前『それでも暮らしが続くから』という、半分実話、半分創作のほのぼの日常コミックエッセイを描いたのですが、そちらではうつ病の原因や病院について細かく描かなかったので、せっかくだから描いてみよう、と思ったところもあります。
――描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。
『それでも暮らしが続くから』を読んだことがある方にはわかってもらえると思うのですが、同じ構図で描いたコマがあります(笑)。これだったのか…と発見してもらえたら嬉しいです。
――今後の展望や目標をお教えください。
何か少しでも、私の転院歴や病院でのお医者さまとの会話が、誰かの参考になればそれが嬉しいです。この後まだ少し続きがある漫画なので、完走できるまで頑張ろうと思います。
――読者へメッセージをお願いします。
うつ病をはじめとした精神病は、最近広く認知されてきている一方、まだまだセンシティブな部分もあり、漫画を読んで批判的な感情を抱かれる方もいらっしゃるかと思います。なるべく事実をありのまま描けたらいいなと思っているので、リアルな体験談として、広いお心で見守っていただけると幸いです。

