ペキ子さんは、夫の優一さんと2人暮らし。優一さんは公務員として働く次男で、イケメンかつやさしい性格の持ち主。ペキ子さんにとってはまさに完璧な夫です。
そんなペキ子さんは、幼いころから「完璧な母親」になることを夢見てきました。待望の妊娠がわかると、自作の育児本をもとに生活を徹底管理。20時就寝、毎朝のスムージー、クラシック音楽のある暮らしを始め、仕事も辞めました。優一さんに育児本を捨てられても、「自分は間違っていない」と証明しようとします。出産から1年後、娘・カンナちゃんの習い事やスケジュールも完璧に管理。
娘を有名大学に通わせたいと考えているペキ子さん。「カンちゃんが嫌だって言ったら辞めさせて」と言う優一さんに文句を言われないよう、自宅にカメラを設置します。その後、ペキ子さんは2歳になってもカンちゃんがしゃべらないことが気になり始めました。優一さんや医師から「問題ない」と言われても耳に入りません。
とうとう自分を責め始めてしまい、優一さんがやさしくフォローするも、母親から言われた言葉がよみがえって、さらに苦しくなってしまいます。
気持ちと行動が伴わない…














「子どもたちおしゃべりする?」
同時期に妊娠した幼なじみとのグループメールで尋ねたペキ子さん。
グループの1人・葵さんからは「うるさくて参っちゃう」と返信がありました。
ペキ子さんは、その内容に「マウントを取られている」と感じてしまいます。
しかしその後、もうひとりの友人・美咲さんからは「うちの子は発語がなくて悩んでいる」と返信が。
ペキ子さんは、もっと美咲さんに詳しく話を聞きたいと感じます。
しかし、母親からの言葉がよぎり、結局「うちのカンちゃんは完璧」と送ってしてしまうのでした。
子どもの発達や育児への不安が大きくなると、周囲の何気ない言葉に傷ついたり、必要以上に自分を責めてしまったりすることもあります。ペキ子さんも、かんちゃんを「完璧」と表現する返信をしたあと、「何やっているんだろう私」と後悔し、涙を流していました。
本当は相手を責めたいわけではないのに、不安や焦りが大きくなることで、思ってもいない言葉が出てしまうこともあるのかもしれません。だからこそ、子どもの発達や育児に悩んだときは、ひとりで抱え込まず、お住まいの自治体のこども家庭センターや保健センター、かかりつけの小児科などに相談してみることも大切です。
周囲の言葉に傷ついた自分を責めすぎず、必要な支えを借りながら、少しずつ心を整えていけるといいですね。
著者:マンガ家・イラストレーター ツムママ

