
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、限界集落にて保護した2匹の猫・チャーとクロ、1匹の犬・バナと暮らしているイラストレーター・ふじもりはるさんの「バナさんが膝に乗る理由」だ。
同作は犬のバナを保護した際の様子を描いたショート漫画。以前ふじもりさんの犬猫多頭暮らしのX(旧Twitter)アカウントである「バナクロびチャ起き」にポストされると、多くの人の関心を集めて2万以上の「いいね」が寄せられている。そこで作者のふじもりさんに、同作を手がけたきっかけについて話を伺った。
■何かと膝の上に乗りたがるバナ

山奥のシェルターからふじもりさん宅にやってきた5歳の雑種犬・バナ。ふじもりさんは家に入る前、ベンチに腰をかけて「よろしくねぇ」と声をかけると、バナはおもむろにふじもさんの膝の上に座った。
それから共同生活が始まり、とにかく膝の上に乗りたがるバナ。「なんでだろう」と思ったふじもりさんは、バナが百頭以上暮らす巨大シェルターで5年も過ごしていたことに目をつけ、想像ながらも膝に乗る理由が思いつき…。
ふじもりさんとバナの様子に対し、読者からは「バナの行動が健気でほっこりした」「膝の上にいるバナが可愛い」といった反響が相次いでいた。
■投稿のきっかけは「文章や写真よりも絵の方がちょっとだけ得意だった」

――「犬猫多頭暮らしまんが」を描き始めたきっかけをぜひ教えてください。
X上でペットの漫画を投稿されている多くの方がそうだと思うのですが、我が家のメンバーたちの可愛いところや面白いところをもっと知ってもらいたい…!と思ったからです。文章や写真よりも絵の方がちょっとだけ得意だったので、漫画にしてみることにしました。
――『バナさんが膝に乗る理由』を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。
本犬が膝に乗る理由が「人が動けなくなって一緒にいてくれるから」というのはあくまで私の想像ですので、実際のところは分かりません。その点を決めつけないように注意したことと、保護犬であることで「かわいそう」感をアピールするのではなく、本犬の思慮深さや合理的な賢さに注目していただけたら良いなと思います。
――『バナさんが膝に乗る理由』の中で特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共に教えてください。
最後に本犬に無視されているところです。日常的によくこうやって無視されます。信頼関係があるからこそと脳内変換して自分を慰めています。
――今後の展望や目標をお教えください。
日常のほっこりしたお話だけでなく、本犬のトレーニングのことや犬と猫の同居について、猫の脱走対策…etcといった、悩んだことや失敗したこと、解決策など、ちょっと真面目な話も描いていきたいと思っています。ヘボヘボ飼い主の一体験談として、同じような悩みを抱えている方へ届いて何か参考になれば良いなと思います。
――読者へメッセージをお願いします。
昔からXでフォローしていただいている方も、最近知っていただいた方も、この記事で初めて知っていただいた方も、ご覧いただきありがとうございます。いいねやリプライやRP、すごく励みになります。
本業はイラストレーターをしております。「我々が動物たちから貰った愛は、次に幸せになる動物たちへ」という思いで、たまにモデル募集型の作品制作企画をして、収益を保護団体へ寄付するなどの活動を行っております。ご興味のある方はそちらのお仕事用のアカウントも覗いていただけると嬉しいです。個人の方からのご依頼受付は不定期ですが、法人からの挿絵などのお仕事は常時募集しております。

