吉元由美の『ひと・もの・こと』
作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。
たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。
人生を変えたsomething
今、ここにこうしているまでに、私たちは実に多くの枝分かれした道を歩んできました。
人生は選択の連続、朝、コーヒーにするか紅茶にするか、これもまた一つの選択。
誰と結婚するか、どこの会社に入るかも一つの選択。
そんな幾多の選択の結果、私たちはここにいる。そんな枝分かれ道のどこかで、「人生を変えた出会い」があると思います。
それは人かもしれないし、一枚の絵、一冊の本、音楽、芝居、旅かもしれません。
また、ある夜に見た『夢』かもしれない。
その何か、somethingを辿ってみることで、選択の連続だったこれまでの歩みを振り返ることができます。
時々、そんな振り返りをしてみることで、これからの選択、歩みをイメージするきっかけになるのではないか。
ここで大切なのは、物語を辿るように思い出してみること。
人生は、自分という物語を綴ることです。
その時々の場面を映像で思い出してみるのもいいし、言葉、フレーズで思い出してみる。
生きるということは、自分を創造すること。
それは、この日常をどう過ごすかということにつながります。
そのような視点に立つと、より自分を高めるためには何を選べばいいのかが見えてきます。
例えば、私の場合、二つのsomethingによって人生が変わりました。
一つは大学を卒業し広告代理店に入社し、そこでの出会いによって作詞家という道が開けました。
そしてもう一つのsomethingは、ロサンゼルスの『Bodhi Tree Bookstore』で買った『Dream Book』という夢の辞典です。
『夢』を勉強したいと思い、ずっと夢のシンボル辞典を探していたのですが、これはというものに出会えずにいました。
この辞典との出会いが、日本でドリーム・セラピーの師と出会うきっかけになり、夢のメッセージを行動に移すというチャレンジをしてきたことで、家庭を持つに至りました。
仕事とプライベートと、二つのsomethingが今の私を創造したのです。
この振り返りを大切に思えるのは、そこに感謝が生まれることです。
自分ひとりで生きているわけではない。
出会いも、助けてもらったことも、かけてもらった言葉も、何もかもが道を作るきっかけになっている。
辛かったことも、実はレッスンになっていることがあるのです。
一見マイナスに見えること、ネガティブなことがあっても、それすらsomethingにできる逞しさを持ちたいですね。
これから人生を変える何かと出会った時に、最善の選択ができるように。
※記事中の写真はすべてイメージ
[文/吉元由美 構成/grape編集部]

