脂質の効果

脂質は以下のような効果を得ることができます。
エネルギー源
脂質は日々のエネルギー源として利用されます。1g9kcalあり、炭水化物やタンパク質の2倍以上でエネルギー効率に優れ、少量摂取で高いエネルギーを産生することができます。
細胞膜構成成分
人の身体は多くの細胞でできています。その一つ一つの細胞膜はリン脂質やコレステロールなどの脂質で構成されています。細胞膜は細胞の強度維持や細胞内外の物質の出入りを制御しています。
脂溶性ビタミンの吸収を助ける
脂溶性ビタミン(A・D・E・K)は脂質と同じ吸収経路をたどります。小腸で吸収され、カイロミクロンに取り込まれ、リンパ管へ移動します。脂溶性ビタミン(A・D・E・K)は脂質と一緒に摂ることで吸収されやすくなります。
血液サラサラ・動脈硬化予防
必須脂肪酸のEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)は、血液をサラサラにする効果があり、動脈硬化予防になります。
EPAは血液の凝固を抑え、血栓を予防し、血液中のコレステロールを蓄積しにくくし、動脈硬化を予防します。
DHAは血管の弾力性と赤血球の柔軟性を向上させます。LDLコレステロールや中性脂肪の低下作用があります。
体温保持・エネルギーの貯蔵
脂質は皮下脂肪として主に腹部周辺にあり、体温保持・内臓保護や、エネルギーの貯蔵をしています。活動エネルギー不足時には蓄えたものから使われていきます。
脂質の多い食品

脂質の多い食品はサラダ油やごま油などの食用油などの他、以下のようなものがあります。1食分量はさまざまのため、100グラム当たりで表しています。調理方法では炒め物、揚げ物は脂質が多くなります。
肉類
牛豚や鶏肉等、肉類には脂身に脂質が多く含まれます。
食品 脂質量g/100g
牛肉/バラ/脂身つき 50.0
牛肉/肩ロース/脂身つき 37.4
牛肉/もも/脂身つき 18.7
豚肉/ロース/脂身つき 19.2
豚肉/もも/脂身つき 10.2
鶏肉/もも/皮付き 14.2
鶏肉/手羽/皮付き 14.3
ベーコン 19.4
乳製品
バターや生クリーム、チーズには脂質が比較的多く含まれます。
食品 脂質量g/100g
バター 81.0
生クリーム 43.0
チーズ 25.0
ごま・ナッツ類
ゴマやナッツ類には脂質が多く含まれます。
食品 脂質量g/100g
ゴマ 54.2
バターピーナッツ 53.2
アーモンド/乾 51.8
ピスタチオ 56.1
ゴマ(ねり) 61.0
ピーナッツクリーム 50.4
魚類
種類や季節により、魚類も脂身が多いものがあります。鯖、サケ、さんま、マグロ、ウナギなどです。魚の油はDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)などの良質な脂質を多く含んでいます。
食品 脂質量g/100g
うなぎ 19.3
まさば 16.8
ぎんざけ 12.8
菓子・調味料
洋生菓子や揚げ菓子、オイル使用の調味料は脂質が多くなります。
食品 脂質量g/100g
レアチーズケーキ 27.5
バターケーキ 25.3
ショートケーキ 14.7
アップルパイ 17.5
ポテトチップス 35.2
ミルクチョコレート 34.1
マヨネーズ 76.0
ゴマドレッシング 38.3

