
幼い頃から絵を描くことが好きで、現在は漫画家として活動しているアヤ(@aokitajimaru)さん。看護師・看護学生向け総合WEBメディア「ナース専科」では、看護師の実体験をもとにした漫画を連載している。今回はその中から「握手」を紹介するとともに、作中にも登場する強迫性障害について話を聞いた。
■手を洗わずにはいられない少年



看護師として入職したばかりの主人公は、ローテーション研修中に手洗い場でA君と出会う。A君は強迫性障害を抱えており、何かに触れたときだけでなく、何にも触れていなくても手を洗わずにはいられなかった。不安や恐怖と向き合いながら日々を過ごしていたのである。
■少しずつ縮まった距離
ある日、主人公がA君のもとへ向かうと、彼は両手に手袋を着けていた。「直接触りたくなくて、手袋…してます」と素直に打ち明けるA君。その後も主人公は休憩所で見かけるたびに声をかけ、何気ない会話を重ねていった。特別なことではなくても、その時間は2人の距離を少しずつ近づけていったようだ。
■最後に託した勇気ある"お願い"
ローテーション勤務の最終日。主人公が看護師たちへあいさつをしていると、A君がやって来た。そして「最後に…看護師さんにしてほしいことがあって…」と切り出し、右手の手袋を外して「握手してください」と伝える。看護師は驚きながらも、その手をしっかり握り返した。
周囲から見ればただの握手かもしれない。しかしA君にとっては、大きな不安や恐怖を乗り越えた末の行動だったのである。
■必要なのは周囲の共感
強迫性障害についてアヤさんは、「普通に、どれだけ頑張っても『虫は触れない!』とか、『血が怖い!』とか人それぞれに揺るぎない『不可能』があると思うのですが、この病気はそれと一緒で、その不可能の対象が生活に大きく支障が出てしまうだけだと思うんです」と語る。そして「だからこそ余計苦しく、自分を責めてしまう。こんな病気こそ、『可哀想』とか『大変だね』ではなく、周囲の『共感』が大変必要だと感じました」と思いを明かした。
「ナース専科」で連載されている作品は、実際に看護師から寄せられたエピソードがもとになっている。本作のほかにもさまざまな作品が公開されているので、ぜひチェックしてみてほしい。
取材協力:アヤ(@aokitajimaru)
※記事内に価格は特に記載がない場合は税込み表示です。
製品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

