
俳優の間宮祥太朗が、6月7日に東京・PARCO劇場で開催された舞台「PARCO PRODUCE2026『カッコーの巣の上で』」プレスコール及び開幕前会見に、共演の坂東龍汰、皆川猿時、江口のりこ、演出の松尾スズキと共に登場。作品への思いを語った。
■間宮「楽しんで演じられたら」
本作は、1960年代の精神病院を舞台に人間の尊厳と社会の不条理を描いたケン・キージーの小説を舞台化。1975年にはジャック・ニコルソン主演で映画化された他、舞台版は1963年にブロードウェイで初演、2001年の再演ではトニー賞リバイバル作品賞を受賞した傑作で、今回の日本版は作品の大ファンである松尾が演出を手掛けている。
型破りな主人公・マクマーフィーが患者たちに問い掛けるのは、人間として当たり前に持つ“自由”と“権利”。マクマーフィーの行動は患者たちの表情を生き生きとさせ、閉ざされていた心を解き放ち、人間の尊厳を取り戻すべく奮闘するその姿は、大きな共感とともに胸を打つものになっている。
主人公のマクマーフィーを演じる間宮は、上演初日を迎えた今の心境を「お客さんの反応が結構返ってくるのではないかと思っていて、その上で楽しんで演じられたらいいなと思っています」と、前日のゲネプロも踏まえて手応えをにじませた。
■松尾、キャスト陣を絶賛「本当に実力者が集まってくれた」
演出の松尾とは、2022年11・12月に上演された舞台「ツダマンの世界」以来約3年半ぶりのタッグとなる間宮。再タッグを組んだ感想を「今回の台本を読んでいるとき、前回の台本を読んだときよりも、松尾さんのせりふとして入ってくるというか。『このせりふのリズムってこんな感じかな』とか、『ここは面白いな』とか、そういうのが前回よりもあったと思います。相変わらず演出される一つ一つが面白くて」と明かす。
そして、その上で「前回のときはコロナ禍で、私語もあまり稽古場でできる雰囲気ではなかったので、今回はたくさんお話をさせていただいたり、カンパニーのみんなでカードゲームで盛り上がったり、前回の稽古と比べると解放された楽しい稽古だった感じがとてもあります」と稽古期間を回顧し、コミュニケーションをたっぷり取れたことを伝えた。
演出の松尾は、何度も映画版を見返しているほど本作が好きだそうで、作品の魅力について「人間って『自由に生きたい』というのが当たり前の考え方なんですけど、自由に生きようとすると不幸になる、それが世の常ではないかと。そういう悲劇的な物語が、非常にエンターテインメントとして優れているなというのと、一人一人のキャラがすごく立って描かれている部分も好きです」と話し、実際に演出してみて「本当に実力者が集まってくれて、間宮くんとか江口さんとか、最初の読みのシーンから出来上がっているような感じで、頼りになりました」と、キャスト陣を称賛した。
あらためて本作への思いを、間宮は「このお話を頂いたときに、松尾さんが『カッコー』をやると言ったら、それは絶対面白いなと思って。稽古期間を経て、昨日ゲネまでやってもどんどんどんどん『やっぱり面白いな』というふうに高まっていった部分ではあるので、そういう意味では期待と自信を持ってこの作品に挑めているんじゃないかなと思っています」と、力を込めた。
舞台「PARCO PRODUCE2026『カッコーの巣の上で』」は、6月7日~29日(日)までPARCO劇場にて東京公演を行い、その後は愛媛、大阪、福岡、宮城にて上演される。
◆取材・文=月島勝利(STABLENT)

