病院の事務員のみささんは、子どもを保育園に預け、時短勤務で働いています。
夫は残業続きで、保育園のお迎えや育児をひとりで担うみささん。職場では頼りにされる存在ですが、院長は時短勤務を毛嫌いし、「時短のくせに」と時短ハラスメント(ジタハラ)を繰り返し、みささんを退職に追い込もうとしていました。
みささんは、辞めたい気持ちはあるものの、収入面や転職の不安から耐えるしかない状況です。
院長から定時間際にわざと大量の仕事を押し付けられたり、希望していた研修メンバーから外されたり、さらにはボーナスもカットされたりと、理不尽な仕打ちを受け続けるみささん。先輩のツボ田さんからも、院長と一緒になって嫌味を言われるようになります。
しかし、みささんは気を取り直し、目の前の仕事に集中することに。
認知症の佐藤さんから「最近、医療費が高くなった」と言われたことが気になり、請求内容をたしかめます。すると、不要な加算がされた水増し請求が発覚!
院長とツボ田さんの共謀を疑うみささんは、悩んだ末に、院長の父親である理事長への告発を決意するのでした。
院長に「時短は学ぶ価値がない」と参加を禁じられた研修の講師が理事長だと知り、みささんはまず、参加を認めさせようと、診察中の院長に直談判します。
「この病院に貢献したいんです!」
「教育研修に行かせてください!」
みささんの大声は待合室にまで響き渡り、患者さんから「研修に行かせてあげたら?」というひと言が。実はみささんは、最初からこの状況を狙っていたのです。
患者さんの声に院長は…













「時短だから研修に行けないの?こんなに学ぶ意思があるのに、かわいそうよ」
患者さんは、みささんを不憫に思い、院長に研修に行かせてあげるよう説得を始めます。
外面を気にする院長がこの状況でどう出るか、期待して見守るみささん。
しかし、院長は「人手不足で仕方ないんですよ」と、もっともらしい嘘をついてその場を収めます。
患者さんもそれ以上は言えず、みささんの「あえて大声で直談判」作戦は失敗してしまったのでした。
▼陰で嫌がらせをするのに、外面だけはいい。そんな人物がいると、周囲に本性をわかってもらえないまま、孤独な戦いになりがちですよね。みささんも状況を変えようと知恵を絞りましたが、相手の方が一枚上手で、思うような成果にはつながりませんでした。すぐに道が開けなくても、諦めずに向き合い続ける姿勢が、やがて状況を動かす力になるのかもしれません。
理不尽な環境に置かれているときは、日ごろから言動を記録しておくことが、いざというときの備えになります。職場での対人関係に悩んでいるなら、各都道府県の労働局に設置されている「総合労働相談コーナー」などの外部窓口への相談も、選択肢に入れてみてくださいね。
著者:マンガ家・イラストレーター こっしー

