メニエール病の予防法やかかりやすさ

メニエール病の予防法はありますか?
メニエール病を予防するには次のような対策が有効です。生活リズムを整える
心身ともにリラックスする
脳神経によい栄養素を意識的に取る
生活リズムを整えることで、自律神経のバランスが保たれやすくなります。特に起床時間と就寝時間を適切な時間で一定にすることを心がけましょう。睡眠をしっかりとることは大切ですが、長く寝ればよいわけではありません。寝不足や寝だめを避けることが大切です。食事も毎日決まった時間にとることで、生活リズムがより安定します。
疲れを感じていなくても、定時に就寝するよう意識しましょう。常にストレスや緊張にさらされていると、気付かないうちに疲労がたまってしまいます。好きなことに没頭したり運動したりして、身体だけでなく心も解放される時間を作るよう意識しましょう。めまいの緩和に効果があるとされている代表的な栄養素は、ビタミンB群です。豚肉・豆類・貝類を積極的にとりましょう。
メニエール病は栄養不足だとかかりやすくなりますか?
メニエール病の治療では、薬物療法と並行して生活習慣の見直しが重視されます。生活習慣のなかでも、バランスのとれた食事を意識することが重要です。めまいの症状には複数の栄養素が関与しており、それぞれ重要な役割を担っています。特定の栄養素や食品だけを大量に摂取したり、極端に避けたりすると栄養バランスは偏ってしまいます。メニエール病は内耳の水分量が増えることで症状が悪化しやすくなるため、塩分の摂取を控え、水分管理にも注意が必要です。
食生活の乱れとメニエール病の罹患には相関関係がありますか?
食生活が乱れると栄養バランスと生活リズムの崩れを引き起こし、結果としてメニエール病の罹患につながりやすくなります。脳や内耳の健康を保つために必要な栄養が不足すると、メニエール病が発症するリスクはあがるでしょう。また、朝食を抜いたり寝る直前にまとめて食べたりすると、生活リズムの乱れから睡眠不足や疲労につながります。メニエール病は生活習慣の改善によって症状が改善することもある病気です。睡眠不足や慢性的な疲労は、メニエール病の発生リスクを高める可能性があります。
メニエール病に罹患した際の注意点はありますか?
メニエール病は早期に適切な治療を開始することで、症状の頻度や重症度が軽減される可能性があります。耳の不調やめまいを感じたら早めに専門医のいる耳鼻科を受診しましょう。しかし、メニエール病はつらい症状を繰り返す特徴があります。繰り返し発症することが多いのですが、患者さんによっては発作の前兆を自覚できる場合もあります。体調の変化を感じたら、症状が悪化する前に早めに専門医を受診しましょう。睡眠不足やストレス、運動不足のように生活のなかで改善できることもあります。睡眠時間を確保し疲れを貯めないようにしましょう。ウォーキングや軽いジョギングなどの有酸素運動は、運動不足の解消に加え、ストレス軽減にも効果的です。適切な治療と生活改善で症状をうまくコントロールしましょう。
編集部まとめ

メニエール病は、内耳の内リンパ液が過剰になる「内リンパ水腫」が原因とされる疾患で、発作性めまい・耳鳴り・難聴を三主徴とします。多くの場合、薬物治療とともに食生活の工夫を行うことで症状の改善を目指します。
メニエール病で避けたい食品には、カフェインを含むコーヒーやハイカカオチョコレートがあります。一方、積極的に摂取したい食品は、マグネシウムやビタミンBを豊富に含む魚介類や豆類などです。
ただし、特定の食品だけに偏りすぎるのもよくありません。暴飲暴食を避けてバランスのよい食事を心がけましょう。適切な水分補給と塩分の摂取制限は、メニエール病の症状の管理に有効とされています。
メニエール病は、早期に適切な診断と治療を受けることで、多くの場合改善が期待できます。しかし、症状を繰り返す特徴もあるため、疲れやストレスをためないよう睡眠時間やリラックスする時間を作りましょう。
適切な治療と食生活の工夫によって、メニエール病のつらい症状を和らげましょう。
参考文献
メニエール病|順天堂大学医学部附属順天堂医院 耳鼻咽喉・頭頸科
そのままでいいの?あなたの不調~めまいを解消しよう!|特定非営利活動法人 日本成人病予防協会

