ICLにかかる費用の目安

ICL手術は自由診療(保険適用外)のため、費用は全額自己負担となります。
高度な医療技術と特殊レンズを用いた手術が行われ、クリニックにもよりますが片目で20〜40万円、両目で40~80万円程度が費用の目安といわれています。
費用には術前検査やレンズ代、手術代、術後の診察、薬代なども含まれている場合が一般的です。乱視用レンズなどを用いる場合や、近視が強い場合は費用がやや高くなる傾向があります。
公的医療保険は使えませんが、確定申告時の医療費控除を利用すれば負担を軽減できる可能性があります。
ICL手術で失敗しないためのクリニックの選び方

ICL手術を受けることを検討する際、クリニックや医師選びのポイントが気になるところでしょう。ここからは、ICL手術で失敗しないためのクリニック選びのポイントを紹介します。
ICL治療の経験が豊富かどうか
まず、クリニックがICL治療に力を入れているか、担当医師がICL手術の経験が豊富かを確認しましょう。
日本眼科学会のガイドラインでは、屈折矯正手術は専門性の高い手術であるため、日本眼科学会 眼科専門医が扱うべき領域であるとされています。クリニックのホームページなどで、医師が日本眼科学会 眼科専門医の資格を持っているか、ICLの症例数はどのくらいかを確認してみましょう。症例数が多いほどノウハウが蓄積されており、さまざまな状況に適切に対応できる可能性が高いと期待できます。
また、ICL(スターサージカル社)の場合、ICL認定医制度もあります。
ICL認定医制度では、
・日本眼科学会主催の屈折矯正手術講習会受講
・オンライン講座受講
・指導医立会い下での認定手術 など
複数の審査をクリアした眼科専門の医師のみを認定しています。
専門の医師が在籍する施設は、ICL研究会公式サイトのクリニック一覧からも地域別に検索可能で、どの医療機関に認定医がいるかを簡単に調べられます。
ICL治療では、患者さん一人ひとりの状態に合ったレンズを選択することが重要です。レンズの大きさや度数が合わないと、過矯正や低矯正の状態になる可能性も考えられます。事前に眼の状態の検査やカウンセリングを丁寧に行い、適切なレンズを選ぶためにも、医師の治療経験や認定医資格の有無を確認することは大切なポイントです。
リスクもきちんと説明してくれるか
信頼できるクリニックかどうかを見極めるうえで、カウンセリング内容の充実度も大切な判断ポイントです。
上述のように、ICLはベネフィットだけでなくリスクもある治療法です。手術に伴うリスクや考えられる合併症などのリスクなどをしっかり説明し、疑問や質問に丁寧に答えてもらえると、安心感があるでしょう。
ICL手術を検討する際には、カウンセリングでリスクや万が一期待した視力が得られなかった場合の追加手術などの対応、費用負担など気になることを確認し、納得して治療を進めることが大切です。
国から薬事承認を受けているICLを取り扱っているか
日本国内でICL手術に使用される有水晶体後房レンズは、厚生労働省から承認を得た製品を用いることが基本です。
術前説明で使用予定のレンズ名を確認し、それが国内で認可されたものかを確認しましょう。

