
見上愛と上坂樹里がW主演を務める連続テレビ小説「風、薫る」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)の第51回が6月8日に放送。服毒自殺を図り運ばれて来た女郎・夕凪(本名・セツ/村上穂乃佳)をなんとか助けようとするりん(見上)と直美(上坂)だったが、りんが卯三郎(坂東彌十郎)に話した内容が新聞記事に掲載され波紋を呼ぶ展開が描かれた。(※以下、ストーリーのネタバレを含みます)
■廃娼運動の厳しい現実…りん&直美の答えが見えない葛藤
りんは夕凪を助けたい一心で新聞社を訪ねる。編集長の綿貫(小松和重)は快く応じてくれたものの、廃娼運動の現実は厳しいものだった。これまで自由廃業が叶った女郎はほとんどおらず、取材をすることすらままならない。そこで綿貫はりんに、夕凪への面会、そして活動家を紹介するから一緒に運動に参加してほしいと依頼する。
その提案に、りんは「人柱になれということですか…?」と不安を募らせる。誰かが声を上げなければ状況は変わらない。しかし、その役目を夕凪に背負わせることは、彼女をさらなる危険に晒すことになる。どうすれば夕凪を救い出せるのか、りんと直美は答えの出ない葛藤に直面していた。

■新聞記事に夕凪の心中話が掲載 りん&直美は忠告を受ける
一方、直美は夕凪に寄り添い、献身的な看病を続けていた。そんなある日、新聞を開くと“夕顔”という女郎の心中事件の記事が目に飛び込んでくる。名前こそ伏せられているものの、実際に心中に使われた「ヒ素」の名称まで克明に記されていた。もし女郎屋の者に気付かれたら大変なことになると2人が動揺しているところへバーンズ先生(エマ・ハワード)が現れ、彼女たちを副院長・渡辺(森田甘路)の元へと連れて行く。
すべてを見透かしたような鋭い視線で、渡辺は「患者の話を外にもらしたことがわかればこの病院にいられなくなりますよ?」と追及。これに対し、直美は「私たち見習い生に新聞社につてなんてありません」と必死に白を切るのだった。
渡辺の部屋を後にした3人。バーンズ先生は、養成所の卒業後に帝都医科大学病院で働けるよう話を進めていることを明かし、「何を考えているのかわかりませんが、うまくやりなさい。あなたたちは看護婦です。たとえ見習いだとしても」と厳しく釘を刺すのだった。

■「僕が書いた」独断で記事を書いたシマケンの告白とりんの激昂
りんはすぐさま卯三郎(坂東彌十郎)の元へと駆けつけ、新聞社に情報を漏らしたのかと問う。しかし卯三郎は「この記事は無理やり心中を迫られた女郎の話ではなく、惚れ抜いた幼なじみ2人の悲恋に変わっている。私がりんさんから聞いた話よりずっと心動かされるものに変わっている」と穏やかに微笑むだけだった。
そのとき、卯三郎の背後からシマケン(佐野晶哉)が現れ、「僕が書いた」と告白。突然の事実に衝撃を受けるりんに対し、シマケンは「新聞には…文字には力がある。世間に夕凪さんのことを知らせたら、きっと…」と自らの意図を語り始める。しかし、それによって生じるリスクを危惧するりんは「もっとひどいことになるかもしれないんですよ!」と怒りをぶつけるのだった。
同じ頃、病院にいる夕凪の元にも新聞記事を知らせる者が現れる。「こりゃいよいよ前にも後ろにも進めなくなった」とつぶやいた夕凪は、さらに生きる気力を失う。心身ともに衰弱していく夕凪の姿を見かねた直美は、再び渡辺の元を訪れ、当時は極めて高価だった氷を使わせてほしいと頭を下げるのだった。
■シマケンの決断を巡り、SNSで賛否の声 佐野晶哉の“演技のふり幅”に称賛集まる
夕凪を匂わせる記事が新聞に掲載され、それを執筆したのがシマケンだったと判明した今回。SNS上では「シマケン、悩んでたりんちゃんを助けるために書いたんだよね…」「シマケンの記事がついに新聞に!と思ったけど、勝手に書くのはマズいかも…」「かなり危険な賭けだよね。うまくいくといいんだけど…」と、彼の行動の是非を巡る声が多く上がった。
一方で、「『看護』だけが救済ではない。シマケンや卯三郎さんのように社会へ働きかける存在が救いになることもある」「シマケン、今までのおどおどした表情ではなく強い意思を感じた」「これまで見てきたシマケンとは違う表情!佐野くんの演技のふり幅がすごい」と、シマケンのキャラクターとしての成長や、演じる佐野の幅広い表現力を称賛するコメントも多数寄せられている。
◆文=ザテレビジョンドラマ部


