「チーズ」で頭痛が続くなら要注意?医師に相談すべき『5つの目安』【医師監修】

「チーズ」で頭痛が続くなら要注意?医師に相談すべき『5つの目安』【医師監修】

チーズと頭痛の関連が気になる方も、いくつかの工夫で日常的にチーズを楽しむことは可能です。チラミン含有量が低い種類のチーズを選んだり、頭痛日記をつけて自分のパターンを把握したりすることが、症状の管理に役立ちます。一方で、頭痛が繰り返される場合は、医療機関への相談も視野に入れることが大切です。焦らず、一歩ずつ自分に合った方法を見つけていきましょう。

中路 幸之助

監修医師:
中路 幸之助(医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター)

1991年兵庫医科大学卒業。医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター所属。米国内科学会上席会員 日本内科学会総合内科専門医。日本消化器内視鏡学会学術評議員・指導医・専門医。日本消化器病学会本部評議員・指導医・専門医。

チーズによる頭痛を予防するための具体的な対処法と受診の目安

チーズと頭痛の関連が気になる方にとって、日常生活でどのような対処が可能なのかを知ることは重要です。このセクションでは、チーズによる頭痛を予防するための実践的な方法と、医療機関への相談が必要なタイミングについて解説します。

チラミン含有量が低いチーズの選び方

頭痛が気になる方がチーズを楽しむためには、チラミン含有量が低いチーズを選ぶことが一つの方法です。一般的に、チラミン含有量が低いとされるチーズには以下のようなものがあります。

・モッツァレラチーズ(非熟成タイプ)
・リコッタチーズ
・カッテージチーズ
・クリームチーズ
・新鮮なマスカルポーネ

一方、チラミン含有量が高いとされる熟成チーズには、チェダーチーズ・パルメザンチーズ・ゴルゴンゾーラ・ブリーチーズ・エメンタールなどがあります。頭痛のトリガーとしてチーズが疑われる場合は、まず熟成チーズの摂取を一時的に減らし、非熟成タイプのチーズに切り替えて症状の変化を観察してみることが参考になる場合があります。

頭痛日記と食事記録の活用

自分の頭痛がチーズと関係しているかどうかを把握するために、「頭痛日記」を付けることが役立ちます。頭痛日記とは、頭痛が起きた日時・痛みの強さ・持続時間・痛みの部位・前日から当日にかけて食べたもの・睡眠時間・ストレス状況などを記録するものです。

頭痛日記を数週間継続することで、自分の頭痛と特定の食品との関連性が見えてくることがあります。記録をもとに医師に相談すると、より正確な診断と対処法の指導を受けやすくなります。スマートフォンアプリを活用した頭痛日記ツールも普及しており、手軽に記録を続けることができます。

医療機関への相談が必要なタイミング

チーズを食べた後に頭痛が繰り返し起きる場合や、以下のような症状がある場合は、神経内科や内科の医師への相談が推奨されます。

・頭痛が月に数回以上繰り返す
・市販の鎮痛薬でも痛みが十分に和らがない
・頭痛に伴い吐き気・嘔吐・光や音への過敏性がある
・頭痛が日常生活や仕事に支障をきたすほど強い
・これまで経験したことのない突然の激しい頭痛が起きた

片頭痛と診断された場合は、予防薬や発作時の治療薬が処方されることがあります。食事管理だけで対処しようとするよりも、医師と連携して頭痛の管理を行うことが、生活の質(QOL)の向上につながります。頭痛に関して心当たりがある方は、ひとりで抱え込まず、医療機関への相談を検討してみてください。

まとめ

チーズはさまざまな栄養素を含む食品ですが、食べ合わせや食べ過ぎによって身体にさまざまなサインが現れることがあります。特にMAO阻害薬を服用中の方は熟成チーズの摂取に十分な注意が必要であり、片頭痛を持つ方はチラミン含有量が少ないチーズを選ぶことが助けになる場合があります。日常の食事でチーズを楽しむためには、種類・量・組み合わせに意識を向けることが大切です。気になる症状が続く場合は、ひとりで判断せずに医療機関を受診し、専門の医師に相談することをおすすめします。日々の食生活を少し見直すだけで、身体の変化に気づきやすくなるでしょう。

参考文献

厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」

日本頭痛学会「頭痛の診療ガイドライン2021」

国立循環器病研究センター「減塩食について」

配信元: Medical DOC

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