夫はいつも19時ごろには帰宅するのに、その夜は21時を過ぎても何の連絡もありませんでした。電話をかけてもつながらず、LINEも既読にならないまま時間だけが過ぎていきます。
ようやく深夜0時すぎに帰ってきた夫の口から、思いもよらない理由を聞かされることになったのです……。
夫が既読もつけず帰宅しなかった夜
半年ほど前のことです。
夫はいつも19時ごろには帰ってくるのですが、その日は21時を過ぎても何の連絡もありませんでした。最初は「少し遅くなっているだけかな」と思っていたのですが、何度電話をかけてもつながらず、LINEも既読になりません。「交通事故にあったのでは」「どこかで倒れているのでは」と、悪い想像ばかりが頭をめぐって、気持ちが落ち着かなくなっていきました。
玄関に何度も出ては外を確認して、また戻って、LINEを確認して……という時間がずっと続きました。途中から「警察に連絡すべきかもしれない」とまで考えていました。
深夜0時近くに、やっと玄関の鍵が開く音がしました。
慌てて出てみると、夫が立っていました。酒の匂いがして、けろっとした顔をしています。
話を聞くと、駅前で偶然、久しぶりの友人に声をかけられ、そのまま飲みに行っていたとのことでした。それ自体は、まあ理解できなくもない話です。
でも、その後に続いた言葉が、どうしても受け入れられませんでした。
「連絡しなかったのは、スマホの充電が切れていたから」ではなかったのです。夫は私からの着信やLINEの通知に気づいていました。それでも、LINEのトーク画面を開かず、電話にも出なかった。
理由を聞くと、夫は気まずそうに「連絡が来ているのはわかってた。でも怒られると思って、そのままにしてた」と言いました。
怒りというより、呆然とした気持ちが先に来ました。こんなに連絡しているのに、既読がつかないはずだと思っていたら、開いてすらいなかった。心配している私の存在を、その夜ずっと、夫は意識的に遠ざけていたわけです。
夫を責めることよりも、これからのことを決めたくて、翌日に話し合いました。私が感じた不安をできるだけ正直に伝えると、夫も少しずつ状況を理解してくれたようでした。「遅くなるときは必ず連絡する」という話をして、お互いに「どんな事情があっても、一言入れる」というルールを決めました。
あれから半年、夫は遅くなるときに連絡を入れるようになりました。あの夜をきっかけに、夫婦で向き合う時間を持てたことはよかったと思っています。相手を安心させるための小さな行動が、夫婦の信頼を支えるのだと感じています。
著者:小林久美子/20代女性/結婚以来ずっと専業主婦として家族を支えてきました。趣味はパン作りと、近所のママ友たちと時々行くランチ巡りを楽しみにしています。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年3月)

