
永作博美が主演を務める火曜ドラマ「時すでにおスシ!?」(毎週火曜夜10:00-10:57)の最終回となる第10話が、6月9日(火)に放送される。最終回の放送に先がけて、本作を手掛ける益田千愛プロデューサーが見どころを解説。さらに、先日放送された第9話の舞台裏などについて語ってもらった。
■50歳主婦が第二の人生を歩みだす姿を描く“人生応援ドラマ”
本作は、“飯炊き3年握り8年”といわれる伝統ある鮨職人の世界と、現代の価値観が交差する鮨アカデミーの中で描かれる、「笑いあり! ロマンスあり! そして美味しいおスシあり!」 の完全オリジナルの人生応援ドラマ。
「子育て卒業」という大きな一区切りを迎え、50歳で久しぶりに自分の時間と向き合うことになった待山みなと。これまでいつも「誰かのため」に全力で走り続けてきたみなと(永作)が、ひょんなことで足を踏み入れたのは、3ヶ月で鮨職人になれるという“鮨アカデミー”。
そこで待ち受けていたのは、鮨へのリスペクトが強すぎる堅物講師・大江戸(松山ケンイチ)や、世代も個性もバラバラな仲間たちだった。そんな“鮨アカデミー”でのさまざまな出会いによって、みなとは自分のために“第二の人生”の一歩を踏み出していく。
また、これまで誰かのために一生懸命走り続けてきたみなとと、ある事情で他人と深く関わるのを避けてきた大江戸という正反対な2人は、新たに飛び込んだ環境で心を通わせていく。
■卒業試験のシーンは「本当にみんなが卒業していくような感覚」
突拍子もない勢いで飛び込んだ鮨アカデミーも、いよいよ卒業へ―! みなとたちは、“渾身の一貫”という、まさに卒業試験にふさわしい課題に挑みます。
3か月前には想像もしていなかった場所で、大江戸や仲間たちと出会い、息子・渚との関係もアップデートし、誰かのためだけではなく自分のための人生として向き合ってきたみなと。そんな彼女が、鮨アカデミー生としての最後の舞台で何を作るのか?大江戸クラスそれぞれの“一貫入魂”を、ぜひ見届けていただきたいです。
撮影でも、この試験のシーンでクランクアップを迎えたキャストも多く、本当にみんなが卒業していくような感覚があり、キャスト・スタッフ一同、感情の昂る時間となりました。監修の先生方も感激されていましたが、忙しい合間を縫ってたくさん練習を重ねてきたキャストの皆さんの集大成でもあります。ぜひその成果にもご注目ください!
そして、卒業には別れがつきもの。みなとと大江戸、別れの先に見えるものは――? 二人の間に流れるもどかしさも楽しんでいただけたらと思います。大江戸クラスのメンバー一人一人が描く未来も、ぜひ温かく見守っていただけたらうれしいです。

■「それぞれのスタートが描かれる、この番組らしい最終話」
また、みなとにとっては、“母親”としてのひとつの節目ともいえる、もうひとつの“卒業”のような瞬間があります。
監修の方への取材も参考にしている場面なのですが、永作さんがそのシーンを本当に素晴らしく体現してくださいました。実際に母親である永作さんだからこそ生まれるものがあり、心を大きく揺さぶられるシーンになっています。そこの永作さんのお芝居が、なんとも、たまらなく…。早く皆さんにお届けしたい気持ちです。
何歳になっても“親”でいてくれようとする自分の親も、きっと自分が知らないところで、この時のみなとと同じような気持ちになっていたのだろうなと、改めて思いました。
最終話をご覧いただいたあとに、第1話のみなとたちと対比しながら改めて見返していただくと、また違った楽しみ方ができるのではないかと思います。それぞれのスタートが描かれる、この番組らしい最終話になっていると思います。ぜひ多くの方に見ていただきたいです。

■丸山隆平だからこそ物語れた“西川”の人生
丸山隆平さんが演じる西川太陽は、大江戸と全く違う世界で仕事に向き合い、色々なことを乗り越えながら積み重ねてきたものがある人。互いに歩んできた道は違っても、どこか同志のような存在です。終盤に突然現れるキャラクターだからこそ、限られた時間の中でもその人生が伝わるような、彼を物語れる方に演じていただきたいと思っていました。
「よくここまで頑張ってきたな」と、自分自身を少しだけ認めてあげられる瞬間。これまで抱えてきた報われない思いを救ってくれるような、褒めてくれるような、“おいしい”居場所との出会い。それはどんな“おいしい”に出会っても超えられない味なのだと思います。
大江戸と西川の撮影は、鮨海弥での二人の出会いを描く回想シーンから始まりました。初共演の松山さんと丸山さんが少しずつ打ち解けていき、現場は次第に自然と笑顔が絶えない空間に。
撮影のカットが切り替わると、編集上での繋がりのため再びお鮨を食べるお芝居が必要になるのですが、マグロがお好きらしい丸山さん。「こんなに食べてすみません!」と少し恐縮しながらも、美味しそうにお鮨を食べる姿が印象的でした。
そして、大江戸が鮨職人としてカウンターに立つ姿をシーンとして撮るのは今回が初めてだったのですが、監督や監修の親方も、「もう何も言わなくても良い」と驚くほど、松山さんの握りはすっかり体に馴染んでいました。
数日後に撮影したカウンター実習での再会シーンでは、すでにお二人の間に自然な関係性が生まれていて、その空気感が画面にも表れていたように思います。

■親方が“その一貫”に込める「人生を握るんだという覚悟」に感激
カウンター実習の撮影は、多くのキャストが集まる日。撮影時間も限られていたこともあり、一気に撮影をしました。本当にお祭りのような、文化祭のような、熱くほとばしる一日でした。
立石さんの孫役で出演してくださった佐藤大空さんも、共演経験のある松山さんとジャンケンをして遊んだり、スーパー「ふくとく」チームも、スーパー以外の場所で3人揃うのは今回が初めて。杏花さんも平井さんも、目の前のお鮨に目を輝かせながら撮影に挑んでくださいました。
市場のシーンの撮影は、アカデミーメンバーみんなで遠足に来たような気分でした。海鮮を購入する方もいたり、それぞれが思い思いに楽しんでいたように思います。市場の仲買・松木役としてご出演いただいた小手伸也さんと松山さんも、撮影の合間にとても会話が弾んでいました。
第9話を作っている頃、監修の親方から、「握りが、その人(お客様)の人生に入り込んでいると感じることがある。だからこそ仕事を“こなす”のではなく、一つひとつ丁寧に人生を握るんだという覚悟がある」というお話を伺いました。
そして、その一貫を握るまでには、仕入れが肝心。長年の人とのつながりの積み重ねや、毎日通って築き上げる信頼関係、チームでありファミリーのような不思議な絆があるとも仰っていました。改めて、どんな仕事にも通ずる言葉だなと思い、心に残っています。
たくさんの想いや出会いが詰まった第9話。ぜひ何度でも味わっていただけたらうれしいです。

■「時すでにおスシ!?」最終回あらすじ
大江戸(松山ケンイチ)は、鮨アカデミーで講師としてのやりがいを見つけた反面、再び店を持ち、自分の手で客に鮨を握りたいという素直な思いをみなと(永作博美)に吐露。みなともまた、スーパーの新店舗で店長を務めるべきか否か、自身のこれからの人生について思案していた。
そんな中、鮨アカデミーの講義はいよいよ最終日を迎え、“渾身の一貫”という卒業課題が提示される。みなとら大江戸クラスの面々は、アカデミーでの日々を振り返りながら、これから進む未来を見つめて思い思いの一貫を握ることに。
迎えた卒業式の日。果たして大江戸クラスの5人は無事に卒業できるのか。そして、みなとと大江戸の選択は“前向き”な未来に向かうのか…。


