
北村匠海主演の月9ドラマ「サバ缶、宇宙へ行く」(毎週月曜夜9:00-9:54、フジテレビ系/FODほかにて配信)の第9話が6月8日に放送された。実習の発表会で宇宙食サバ缶プロジェクトについて話す4期生の瑠夏(伊東蒼)たち。熱い言葉と、見守ってきた朝野(北村)への感謝に、視聴者から感動の声が上がった。(以下、ネタバレを含みます)
■高校教師が生徒たちの挑戦を応援し、自らも成長していく学園ドラマ
本作は、福井県の水産高校の生徒たちが世代を超えて“宇宙食開発”という大きな夢に挑戦した実話に基づくオリジナルストーリー。
地上波連続ドラマ初主演を果たす北村が演じるのは、授業の一環で製造されるサバ缶が自慢の、若水こと若狭水産高校に赴任してきた高校教師・朝野峻一(あさのしゅんいち)。「宇宙食、作れるんちゃう?」という生徒の何気ないひと言が、世代を超えて思いと経験知をつなぎ、大きな夢への挑戦と発展。生徒たちを見守り、ともに伴走する中で、朝野自身も成長していく軌跡を描く。
■宇宙食サバ缶の保存検査結果がJAXAから届く
12年前に生徒のひと言から始まった若水の宇宙食サバ缶プロジェクトは、学校が合併となり、若狭小浜高校海洋科学科の生徒たちが4期生として継続中。ついにJAXA(宇宙航空研究開発機構)による宇宙日本食候補となったサバ缶の、1年半かかった保存検査の結果が届いた。
JAXA宇宙日本食開発担当の木島(神木隆之介)が朝野に伝えたのは、1年半の保存検査も、微生物検査も全項目クリアしたが、官能検査に問題が出たということ。1年半の保存を経て、味が変わってしまったという。汁の粘度に気を取られ過ぎたため、サバとのバランスが崩れ、サバの身に味が染み込まなかったのだ。
再試験となるが、再び1年半の保存検査を待つことになる。4期生の瑠夏たちはもうすぐ卒業で、自分たちの代でサバ缶を宇宙へ飛ばす夢はかなわなかった。
「宇宙は遠いなって…本当にそう思った」。朝野は静かに瑠夏たちに語った。
■「僕のせいだ」と弱音を吐く朝野
木島が自らも行った官能検査で認証しなかった理由は、2期生の恵(早瀬憩)が言った「私はまずいものは食べたくない」、そして4期生の瑠夏の「味が落ちたものを宇宙へ飛ばしたくはありません」という言葉を聞いていたから。
「いまだ不完全です」と断腸の思いで決断したことを、一緒に宇宙食サバ缶プロジェクトを見守ってきたJAXA宇宙教育センターの皆川(ソニン)に明かした。
そのころ瑠夏たちに結果を伝え終えた朝野は、宇宙食サバ缶プロジェクト始まりのきっかけとなる言葉を言った1期生の創亮(黒崎煌代)と会っていた。「僕のせいだ…。僕が見守るってことだけをしてきちゃったから。僕が、もっと…。情けないな。くやしいよ」と弱音を口にする朝野。
朝野と別れた創亮は、妹の瑠夏に「飛ばせんくて俺らも悔しかったけど、それ、朝野先生は毎回味わってきたんやな」と語り、朝野のことを思いやった。
■発表会の様子に視聴者も感動
3年生である瑠夏たちは、これまでの実習の成果を後輩たちの前で話す「探求学習発表会」の準備に入った。だが、誰よりも宇宙への思いが強かった瑠夏は落ち込んだまま。
そんな瑠夏に、朝野は小学生だった瑠夏がプレゼントしてくれた貝殻にたとえて夢について話す。一度落としてなくしてしまったが、偶然にも木島が拾っていて、再び朝野のもとに帰ってきた貝殻。「人の手を渡ってちゃんと戻ってきた。サバ缶もそうなんじゃないかなって思って。自分たちの手から離れても、また誰かが拾って、それがいつか戻ってくるかもしれない。だから、なくなったんじゃない。ちゃんとここにある」。
発表会の日。瑠夏は、ともにプロジェクトをがんばった奏仁(木村舷碁)たちと、先輩たちから受け継いだ夢の試行錯誤の過程を話した。そして涙を流しながら悔しい思いも伝え、「あなたたちの手で鯖街道を宇宙までつないでください」と夢を託した。
瑠夏たちのアツい言葉を聞いた後輩たちの中で、誰よりも先に拍手をしたのが彩花(池端杏慈)。陸上をけがであきらめた経験を持ち、“夢”に対して冷めた態度の1期生であり、今は教師になっている奈未(出口夏希)を悩ませていた彩花だが、奈未や他の1期生の思いに触れ、さらに瑠夏たちの言葉が響いたのだ。彩花は“5期生”となる。瑠夏たちは、“次につなぐ”という役割をちゃんと果たした。
発表会を終えた瑠夏は、まっすぐ朝野の元へ向かった。朝野から受け取っていた貝殻を再び朝野に差し出し、「この貝殻を返してもらったとき、前へ向ける気がした。夢は消えないんやって。だから先生のおかげ。先生がおってくれたから、私らは自分で考えることができた。自分で動くことができた。自分で失敗することができた」と話した。そして「朝野先生、私らをここまで連れて来てくれてありがとうございました」と見守ってきてくれたことに感謝した。
「こちらこそ」と答える朝野の目にはうっすらと涙が浮かんでいた。
SNSには「すばらしい発表に涙涙」「初回に出てきた貝殻がここに効いてくるとは」「4期生や朝野先生の思いを感じて、涙が止まらなかった」「これまでの歴史が継承され そして新たな未来へとつながる…なんという感動か」といった声が寄せられた。
◆文=ザテレビジョンドラマ部

