
観ていた映画で目を惹いた一人の役者。スクリーンの向こう側にいるはずの彼女は、実は同じ学校のクラスメイトで――。
漫画家の東洋トタン(@To_Yo_Tutan)さんがX(旧Twitter)に投稿した創作漫画「むこうがわのアリス」は、憧れの俳優であり同級生でもある少女との、出会いと別れを描いた作品だ。X(旧Twitter)では4000件を超える「いいね」とともに、読者から「好き」「女の子の強さに惹かれる」と好評を呼んだ本作。作者の東洋トタンさんに制作の舞台裏をインタビューした。
■昔から大好きな「映画」を題材にしてみようと挑戦した作品



本作「むこうがわのアリス」は、作者の東洋トタンさんがプロとして連載を始める以前に漫画賞に応募した作品だという。トタンさんは「今も昔も映画が大好きなので、一度映画を題材にしてみようと挑戦した作品です。普段映画を観ていると、『滅茶苦茶いい演技をする無名の俳優さん』の存在に惹かれることがあります。本作のメインキャラである花/アリスの着想はそこから得ました」と、本作のコンセプトについて語ってくれた。
高校生の主人公・優子と、俳優「アリス」こと同級生の花が親しくなっていく過程で描かれる様子は、トタンさん自身の経験をもとに描いたそうだ。「自分が過去に映画好きの友人と映画館に行ったり、一人でレンタルビデオ屋を徘徊したりしているときの気持ちを思い出しながら描いていました。誰かと映画を観たあとに街を歩きながら『いや~いい映画だったねぇ』と唸ってる時間が好きです」というエピソードから、心底映画好きであることがうかがえる。
トタンさんは本作について「今思い返すと、絵や脚本の勉強が全然できていなかったので、自分の実力とやりたいことに差がありすぎてすべての面で苦労しました(汗)」と振り返りながら、「何作か男女の恋愛を描く作品にも挑戦してみたのですが、改めて百合やロマンシスに回帰して『やっぱりこれだな』と再確認できたのはよかったかなと思います」とも明かす。
現在は女性同士の関係性を描く作品が多いトタンさんの原点となっている本作を、ぜひ一読してみてほしい。
取材協力:東洋トタン(@To_Yo_Tutan)
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