
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。
今回は臨死体験を描いたノンフィクションコメディ『心臓が止まった私と余命3ヶ月の祖父』の作者・弾正よしかげさんの別名義・高宮夏樹さんに注目し、X(旧Twitter)に投稿された『携帯ショップで働いてたホストの兄さん』をご紹介しよう。
同作は、高宮さんが携帯ショップに行った際、元ホストの店員に接客された様子が描かれたエッセイ漫画。以前高宮さんXにポストされると、多くの人の関心を集めて3.7万もの「いいね」が寄せられている。そこで作者の高宮さんに、同作を描いたきっかけについて話を伺った。
■パリピオーラ全開の携帯ショップ店員

ある日、携帯電話のネットが3ヶ月もつながらない幼馴染と一緒に携帯ショップに行った高宮さん。すると、担当してくれた店員があっという間に直してくれ、「僕の指 魔法かかってるんで!」と笑顔で言われる。高宮さんは“パリピオーラを感じる”と圧倒されたものの、次第に店員の軽快なトークに引きこまれていき…。読者からは「トークスキルがかなり高いことが伝わった」「むしろ勉強になった」などの声が上がっていた。
■作者・高宮夏樹さん「『携帯を契約しに来たはずなのに、気づいたらトークに引き込まれている』という空気を出したかった」

――『携帯ショップで働いてたホストの兄さん』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
幼馴染と携帯ショップに行った時に、対応してくださった店員さんのトークスキルがあまりにも高くて、「これは漫画にしたい!」と思ったのがきっかけです。
最初は普通に携帯の相談をしていただけだったのですが、接客のテンポや言葉選びがすごく上手で、途中から「この人、何者なんだ……?」という空気になっていきました。
しかもお話を聞いていると、元ホストで、さらに年下の店長さんという情報まで出てきて、キャラクターとしての情報量が多すぎたので、許可をいただき漫画にしました。
――描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。
携帯ショップでの接客なのに、ホスト時代の営業力のようなものがにじみ出ているところです。
こちらの不安をすぐに拾ってくれたり、プランの説明をかなりわかりやすくしてくれたり、自然に会話の主導権を握る感じがすごく印象的でした。
「携帯を契約しに来たはずなのに、気づいたらトークに引き込まれている」という空気を出したかったです。
あと、作中の「1回来店ごとに1話教えるんで24回来てください」という場面のように、さらっとすごい営業をしてくるところも面白かったので、そこに注目してもらえたらうれしいです。
――些細な質問で恐縮ですが、『心臓が止まった私と余命3ヶ月の祖父』のペンネームは「弾正よしかげ」、『携帯ショップで働いてたホストの兄さん』の場合は「高宮夏樹」となっていますが、この違いや使い分けについてぜひお聞かせください。
もともと学生時代に使っていた名前が「高宮夏樹」でした。その後、就職などで少し創作から離れていた時期があり、数年ぶりに同人活動を再開する時に「弾正よしかげ」という名前をつけました。
そうしたら、その名前で投稿した作品がありがたいことに反響をいただき、デビューにつながりました。担当さんに相談したところ、当時は認知度の面からそのまま活動することになりました。
ただ、エッセイ作品を出すたびに「性別はどちらなんですか?」と聞かれることも多く、最近はもとの名前である「高宮夏樹」に戻して活動しています。
――読者へメッセージをお願いします。
読んでくださってありがとうございます!
日常の中で出会った面白い人や、「この人すごいな」「この出来事、誰かに話したいな」と思ったことを、これからも漫画にしていけたらと思っています。
また、過去作『心臓が止まった私と余命3ヶ月の祖父』も発売中です。突然心臓が止まった自分自身の体験と、余命3ヶ月と宣告された祖父との日々を描いたコミックエッセイです。よろしければ、こちらも読んでいただけるとうれしいです。
現在、新連載の準備も進めています。詳細はまだお知らせできませんが、公開できるタイミングでXなどでも告知しますので、ぜひチェックしていただけたらうれしいです。

