大阪地検トップだった北川健太郎元検事正が部下に対する準強制性交等罪で起訴された事件をめぐり、自民党の参院議員で元法務大臣の森雅子氏は6月9日、「司法への信頼を揺るがす重大な問題だ」として、国に第三者調査の実施を求めていく考えを明らかにした。(弁護士ドットコムニュース・一宮俊介)
●超党派議員による「第三者調査」求める会が発足
この日、与野党の国会議員が集まり、北川氏から被害を受けたと訴える女性検事Aさんと面談し、法務省や検察庁から独立した第三者による調査の実施を求める会を立ち上げた。
会長には、弁護士でもある森氏が就任し、日弁連の「第三者委員会ガイドライン」に基づく調査を法務大臣に求めていくことで一致したという。
その後、衆議院第一議員会館(東京・永田町)で記者会見が開かれ、森会長は冒頭、次のように述べた。
「検事正による性暴力は、個人の犯罪にとどまらず、司法への信頼を揺るがす重大な事件。検察庁内部の調査だけでは正すことはできない。膿を出し切り、国民の手に信頼できる刑事司法を取り戻すために戦っていくことを約束します」

●女性検事「検察は捜査機関」、職員の安全性確保できないと批判
記者会見にはAさんも同席した。
Aさんは、これまで繰り返し第三者による調査を検察組織に求めてきたが、実現しなかった経緯を説明した。

また、平口洋法務大臣が6月5日に、検察庁職員を対象としたハラスメント調査を実施すると表明したことについて言及。
「検察は捜査機関なので、匿名のアンケートですと言ってもメールのログなどですぐに割り出すことができ、職員は怖くて言い出せません」
そのうえで内部調査ではなく、第三者による調査を改めて求めた。

