慢性的な頭痛に悩まされている人は多いと思います。頭痛があると仕事や勉強に集中できずパフォーマンスが落ちるだけでなく、吐き気やめまいなどの症状も伴うことがあります。また、「脳の病気ではないか?」と心配になって受診する人も少なくありません。頭痛で病院を受診する場合には、どのような検査がおこなわれるのでしょうか。今回は「原脳神経外科クリニック」の原先生に解説していただきました。

監修医師:
原 晃一(原脳神経外科クリニック)
慶應義塾大学医学部卒業。その後、慶應義塾大学医学部外科学教室入局、済生会宇都宮病院、川崎市立川崎病院、大田原赤十字病院(現・那須赤十字病院)、済生会横浜市東部病院、日野市立病院などで脳神経外科医として経験を積む。2017年、東京都日野市に「原脳神経外科クリニック」を開院。日本脳神経外科学会専門医、日本脳卒中学会専門医。
編集部
頭痛で受診するときには、どのような検査がおこなわれるのでしょうか?
原先生
まずは、問診で頭痛の症状について詳しく確認します。どのように頭痛が生じたのか(突然なのか、または徐々に生じたのか、など)、頭痛の程度はどれくらいか(じっとしていられないほどなのか、寝込むほどなのか、など)、どれくらいの時間続いているか、痛む場所はどのあたりか、頭痛のほかに症状があるかなどをお聞きします。
編集部
その後は?
原先生
頭痛の原因を調べるために、頭部の画像検査や血液検査を受けていただきます。頭部の画像検査は必要に応じてCT検査やMRI検査もおこないます。
編集部
画像検査では、どのようなことがわかるのですか?
原先生
まず、CT検査はX線を使って頭の中の断層写真を撮影します。CT検査により、脳内で出血や腫瘍があるかを確認することができます。また、頭蓋骨骨折など頭部に外傷がないか、脳出血やくも膜下出血が起きていないかなども迅速に診断できます。
編集部
MRI検査ではどのようなことがわかるのですか?
原先生
MRI検査は、強力な磁場を利用して頭部の断面図を映像化する検査です。脳や脳血管の状態を詳しく調べることができ、脳腫瘍や脳梗塞、脳出血、くも膜下出血などを早期に見つけることができます。
編集部
CT検査とMRI検査は、どのようにして使い分けるのですか?
原先生
CT検査の方が、検査時間が短く手早く調べることができます。ただし、画像のコントラストの違いが出にくいことに加え、血管の状態を確認することが得意ではありません。一定の放射線被ばくもあります。その一方、MRI検査は磁石で撮影するため被ばくはなく、コントラストが鮮明であり、造影剤を使用しなくても血管の状態を詳細に確認できます。しかし、検査に時間がかかるというデメリットもあるため、症状などによってどちらの検査が適しているかを判断します。
編集部
血液検査ではどのようなことがわかるのですか?
原先生
感染症の有無を確認することができます。また、髄膜炎による頭痛が疑われる場合には、腰骨の間に針を通し、脳脊髄液を集めて検査をする髄液検査がおこなわれることもあります。
※この記事はメディカルドックにて<「頭痛」の検査方法はご存じですか? 受診のサインや治療法も医師が解説!>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
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