
関西弁男子に朗報である。ボケとツッコミが苦手でも。見た目がコワモテでも。関西弁男子がモテる時代が到来した。
6月第1週の映画週末観客動員数ランキングで、なにわ男子・高橋恭平(26)主演の「山口くんはワルくない」(アスミック・エース)が公開3日間(6月5日~6月7日)で6位にランクインし、10代20代の女性を中心に動員約6.5万人、興行収入約9000万円と新作映画の中で首位発進した。
ちなみにベスト5にはスターウォーズシリーズの新作「スターウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー」、「スーパーマリオブラザーズ」、「プラダを着た悪魔」、「名探偵コナン」、ヒューマノイドの親となる綾瀬はるかと大吾W主演の「箱の中の羊」…と非日常を描いた超大作が並ぶ。
一方、斉木優氏の同名コミック(講談社「別冊フレンド」)原作の「山口くんはワルくない」は、ヒロインの学校に関西弁を話す、コワモテの金髪男子がヒロインの学校に転校してきて…という日常のささやかな事件を積み重ねている。
今時のリアルな高校生はといえば新型コロナで運動会も学芸会も修学旅行もできない小中学生時代を過ごした。高校生になっても「死」と「暴力」の影はつきまとい、警察官と不倫関係にあった女に難癖をつけられ川に落とされて殺された女子高生もいれば、研修旅行で抗議船に乗せられて命を落とした女子高生もいる。友人から誘われた闇バイトから抜け出せず見ず知らずの女性や飼い犬を惨殺して強盗殺人の容疑者になった男子高校生もいる…そんな世相に高橋の飾らない演技と関西弁が安心して観ていられるのだろう。
ギャグも言わなくていい、ツッコミもいらない
映画の追い風になったのがカナダ在住、外資系航空会社にキャビンアテンダント(CA)として勤務する「関西弁CA」インフルエンサーにして、イケメンYouTuberのRyucrew(リュークルー)氏だ。大阪下町出身のRyucrew氏はカナダでの愛犬との生活、飛行機やホテルでもっと快適に過ごせるライフハックをCAならではの柔らかな口調で紹介する動画がブレイク。登録者は約35万人、総再生数は1.5億回を超える。
5月1日、大阪梅田駅の東側、下町エリアの日本一長い商店街「天神橋筋商店街」の近くに「KISSA RAY/喫茶レイ」をオープン。カナダ在住のRyucrew氏にかわり家族が切り盛りしている家庭的なカフェだが、カナダ特産のメイプルシロップを使った手作りスィーツは平日でも午前中に売り切れ、行列ができるほどこちらも大盛況だ。
高橋とRyucrew氏に共通するのは落ち着いた雰囲気と親しみやすさ。今までの関西弁男子のイメージのようにギャグも言わなくていい、ツッコミもいらない、早口でまくし立てる必要もない…マッチングアプリ利用者の間でも「関西弁のほうが話しやすい」「会話が盛り上がって次の約束をしやすい」と女性の評価は高いらしいが、一番大事なのはもちろん「性格」やで!
(那須優子)
