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「裁判官としての人生観が変わった」 袴田事件で再審開始決定を出した元裁判長、国会で“冤罪の衝撃”語る

「裁判官としての人生観が変わった」 袴田事件で再審開始決定を出した元裁判長、国会で“冤罪の衝撃”語る

「裁判官としての人生観が変わってしまった」

刑事裁判をやり直す「再審」制度の法改正をめぐり、静岡地裁で袴田巌さんの再審開始決定を出した元裁判官の村山浩昭弁護士が6月9日、衆院法務委員会に参考人として出席。長い時を経て冤罪が晴らされた「袴田事件」が自身に与えた衝撃について語った。

●「裁判官としての人生観が変わってしまった」

村山氏は2014年、静岡地裁の裁判長として袴田さんの再審開始を認める決定を出し、死刑囚として拘束されていた袴田さんの釈放も決めた。

袴田事件の資料を精査する中で、自身の価値観が大きく揺さぶられたという。

「記録を読むうちに、大げさな言い方をすると、裁判官としての人生観が変わってしまったというぐらいの事件です。

私は正直申し上げて、第2次請求審の一審の段階から、おそらく捜査官の捏造による大変な誤判事件、冤罪事件だと思っていたわけですけど、そういうことが我が国で本当に起きているんだと。裁判所に身を置くものとして、大変恐ろしい(と思った)」

●「制度を変えなきゃいけない」

捜査機関による証拠の捏造が疑われる事件で、無罪をうったえる人が死刑執行の危機にさらされていた。そして、多くの裁判官が関わりながら、その誤りを正すことができなかった。

その現実に直面したことで、再審制度の抜本的な見直しが不可欠だと思い至ったという。

「これまで幾多の裁判官が関わりながら、それを是正することができないでここまできているという現実。これに本当にショックを受けまして、これを何とかしなければいけない、そのためには法制度を変えなきゃいけないということを強く感じました。

裁判官の職を退いた後は、再審法改正の問題について、私なりの反省をもとにコミットしていきたいという決意を固めた次第でございます。

それぐらい袴田事件は私にとっても衝撃的な事件でしたし、国民の皆さまにとっても大変衝撃的な事件で、それゆえに、これだけの関心をもって再審法改正の機運が盛り上がったと理解しています」

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