織田裕二“元一”が生活力ゼロの夢追い人でも愛される理由 13年前のドラマ「Oh, My Dad!!」で描く“ダメパパ”成長のきざし

織田裕二“元一”が生活力ゼロの夢追い人でも愛される理由 13年前のドラマ「Oh, My Dad!!」で描く“ダメパパ”成長のきざし

「Oh, My Dad!!」
「Oh, My Dad!!」 / (C)フジテレビ

大ヒットシリーズ最新作「踊る大捜査線 N.E.W メトロポリスを駆け抜けろ!」(9月18日[金]公開)でも話題の織田裕二が初めて父親役を演じた2013年のドラマ「Oh, My Dad!!」(フジテレビ系)の第1~3話と最終話が10日まで、FODで無料配信中だ。物語序盤では、織田が演じる生活力ゼロの夢追い人・新海元一が一人息子・光太(田中奏生)を連れ、ホームレス同然の生活をスタートさせる展開が描かれている。(以下、ネタバレがあります)

■子連れで家なし、仕事なし…どん底のスタート

2013年7月期にフジテレビ木曜劇場枠で放送された「Oh, My Dad!!」。18年間ものあいだ家庭も顧みずマグネシウム電池の研究に没頭してきた元一が、家計を支えてきた妻・紗世子(鈴木杏樹)に愛想を尽かされ、幼稚園児の息子・光太と2人、路頭に迷う物語。2027年の大河ドラマ「逆賊の幕臣」(NHK総合ほか)を手がける安達奈緒子氏によるオリジナルストーリーだ。

第1話では、プレゼン用試作品のためアパートから家賃用の蓄えを持ち出した元一に、紗世子が激怒。我慢が限界に達した紗世子はとうとう家を出てしまう。元一はなんとか光太と2人で生活しようとするが、家賃滞納のためアパートも追い出され、研究に使っていた倉庫も取り壊され…と、あれよあれよという間にすべてを失う。

続く第2話では、仕事も所持金も、寝るところすらない元一の過酷な現実が描かれる。光太を連れてネットカフェに泊まろうとして追い出されたり、日雇いの仕事に向かう途中、保育園から「光太くんが熱を出したので、お迎えに来てください」と連絡が来たり…。そんな時、元一は元カノ・早坂美月(長谷川京子)と偶然再会する。

■元一の挫折と再生、成長を描く

本作の見どころは、そんな元一が見せる挫折と再生、成長の過程だ。序盤はその“挫折”の部分がショッキングに描かれる。保育園に行き渋る光太を日雇いの仕事にこっそり連れていったり、熱を出した光太を連れて公園で寝泊まりしようとしたり、ドーナツ屋の廃棄ドーナツを食べさせようとしたり…。ドラマとわかっていても胸の痛むシーンが登場する。

■「パパはね、博士やめない。でも…」

それでも元一に人生逆転を期待してしまうのは、ふとした時に元一が見せる表情が晴れやかで、決して人生をあきらめない人物だということがわかるから。

再会した美月にマグネシウム電池について語る表情はキラキラ輝いていて、夢への情熱が18年経ってもまったく失われていないことが伝わってくる。光太の目を見て「パパはね、博士やめない。でも働いてお金もらわなきゃいけないから、ずっとそばにはいられない」と伝えた後、公園でパンの耳を分け合って食べる姿からは、光太への愛情だけでなく責任感の芽生えも感じられる。

そして何よりも、さまざまな作品で見せてきた織田のポジティブオーラが、どん底でも夢を捨てない元一のキャラクターにぴたりとはまる。諦めない人間の折れない心が、このドラマの核心だ。どん底の“ダメパパ”がここからどう状況を打開し、成長していくのか。その姿を見届けたくなる立ち上がりだ。

FODプレミアムでは「Oh, My Dad!!」が最終話まで視聴可能。家なし、カネなし、仕事なしのどん底から始まった元一の父親としての成長を一気見することができる。

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