
ぺ子(@pntmaster)さんは、SNSやブログを中心に実話に基づいた作品をいくつも公開している。SNSに投稿された『原因は、俺…?』という作品はフォロワーさんの実体験を基に描かれ、注目を集めている。本作を紹介するとともに、不妊治療の経験がある作者に、本作を描いた感想などについても伺った。
※この作品は事実に基づいたフィクションであり、実在する人物・団体とは関係ありません。
※本作にはセンシティブな表現があります。閲覧には十分ご注意ください。

娘が生まれて数年後、親戚の集まりに顔を出した一家。夫のえーいちは久しぶりに叔父さんに会うと、不妊治療していたことを告げる。すると叔父さんは妻が昔、子どものことでいろいろ苦労していたことを話す。

叔父さんは不妊の原因が男にもあることを知って、「いい時代になったな」と言う。妻は子どもがいないことをずっと「申し訳ない」という気持ちで過ごしていたようだったが、自分が原因だったかもしれないことを痛感する。

すると伯母さん(叔父さんの妹)がやって来て、えーいちの耳元で「2人目はいつの予定なの!?」と聞く。えーいちは伯母さんにも不妊治療のことを話すと、伯母さんは驚いた様子で「大変だったわねぇ…ごめんね、いろいろ聞いちゃって…」と申し訳なさそうにした。

けれど「そしたら、また治療するなら早めに…よねぇ~!」と笑顔で言う伯母さん。治療のことをどんなに真剣に伝えても、こうやって言われることが多々あるという。

それを言われるたびに、えーいちは2人目を作ってあげれなくて申し訳ない気持ちになる。けれど、妻のしょうこは「一人っ子がかわいそうなんて、時代遅れ!たっぷり愛情かけて育てるんだから」と明るく言う。

えーいちはしょうこが妻でなかったら、この不妊治療はできなかったと思い、家族に心から感謝するのであった。

――不妊治療の経験がない人は、子どもができない苦労はわからないようですね。その点について、ぺ子さんはどう思われますか?
経験のないことをわからないのは自然なことだと思います。だからこそ「大変なんだな」と受けとめて寄り添う気持ちが大切なんだと思います。
――夫婦に娘さんが生まれて本当によかったですね。男性不妊がテーマの作品でしたが、本作を描いた感想をお聞かせください。
描きながら、男性には男性ならではの葛藤や周囲からの反応の違いがあると知ることができました。読んでくださった方々が、その苦労や切なさに少しでも思いを寄せていただけたらうれしいです。
本作は実話をもとに、男性不妊について詳しく描かれている。ぺ子さんのSNSやブログなどではそのほかの作品も投稿されているので、興味がある人はぜひ一度読んでほしい!
取材協力:ぺ子(@pntmaster)
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