
向井理が、今秋放送スタートの「連続ドラマW MR -医薬情報担当者-」(WOWOWプライム、全5話 ※第1話は無料放送)で主演を務めることが決定。併せて、向井と金井紘監督、原作の久坂部羊氏のコメントが到着した。
■医療現場と製薬業界、命に向き合う人々の葛藤を描いた医療ビジネスサスペンス
原作は、医師としても活躍する医療ミステリー作家・久坂部氏による小説「MR」(幻冬舎文庫・刊)。医師や薬剤師など医療従事者を訪問し、医療用医薬品の情報を提供、収集して適正使用を推進するいわば“製薬会社の営業職”MRを主人公に、医療現場と製薬業界の裏側、そして命に向き合う人々の葛藤を描く新しい「医療ドラマ」となっている。
日本の製薬業界は市場規模が10兆円。1つの新薬が発売されるまでには10年から15年の年月、そして数千億円という研究開発費が費やされるが、販売に至る確率はおよそ25,000分の1。製薬会社はその狭き門を突破するために、日々研究を重ねている。
本作では、1つの薬をめぐって、製薬会社、大学病院、医師、学会、ガイドライン選定など多くの組織や関係者が関わる医療業界の“リアル”が浮き彫りに。“命を扱う仕事”に携わる人々の信念と、営業競争や医療倫理の間で葛藤する姿を重厚に描き出す。
また、原作の痛快な人間ドラマを活かしながら、製薬監修を入れることで業界の今を映し出し、現代医療を取り巻く問題も取り入れドラマ化。医療従事者のみならず、誰にとっても身近な“薬”をめぐるドラマとして、幅広い視聴者層に共感と問いを届けていく。
本作の監督は、ドラマ「スキャンダルイブ」(2025年、ABEMA)や日曜劇場「キャスター」(2025年、TBS系)、2027年2月19日(金)公開予定の映画「殺人の門」などを手がけた金井紘。WOWOWドラマで監督を務めるのはこれが初となる。
■向井理が主演に決定 情熱をもって仕事に取り組むMRを演じる
向井が演じるのは、患者、医師、製薬会社の狭間で揺れ動きながらも、“患者ファースト”という自らの信念を貫く準大手製薬会社「天保薬品」のMR・紀尾中正樹。自社の新薬のために奔走する中、外資系ライバル企業による妨害や不正疑惑など、巨大な医療ビジネスの渦に巻き込まれていく。
やがて紀尾中は、自身の過去と向き合いながら社内とも対立していくことに。売上至上主義の業界構造と現実の間で葛藤しながらも、冷静な判断力と熱い信念を併せ持つ人物となっている。
■「連続ドラマW MR -医薬情報担当者-」ストーリー
準大手製薬会社「天保薬品」の東京支店第三営業所所長にして、MR(医薬情報担当者)でもある紀尾中正樹(向井理)は、自社の画期的な二型糖尿病の新薬「パンセル」が「診療ガイドライン」の第一選択(A判定)に決定されることを目標に奔走していた。
このガイドラインの第一選択に薬が採択されると、年間売上が1,000億円を超えるブロックバスター(=メガヒット商品)化が確実視されていた。ところが、外資のライバル社「タウロス」のMR・鮫島淳からの苛烈な妨害工作によって、評価の高かった「パンセル」は一転、セミナーでのコンプライアンス違反に問われてしまう。
さらに、紀尾中自身が患者に薦めた天保薬品のがん治療薬「ノベルマ」が、副作用で死者を出していることが判明。天保薬品は薬害訴訟の危機を迎え、社内の分断も生まれていき、紀尾中たちは窮地に追い込まれる。果たして薬は誰のためにどうあるべきなのか。患者を治す尊い使命を持ちながらも、利益をめぐって揺れるMRやその関係者の戦いが始まる。
■向井理 コメント
――本作のオファーを受けた際のお気持ち
非常にデリケートな題材だと思いました。MRという職業はあまり世間に知られていないかもしれませんが、私の大学時代の同期の多くがMRに就いていました。だからこそ、その重要性や職業上の秘匿性は理解しているつもりです。大学時代の経験が少しでも生きればなと、少し運命めいたものを感じました。
――脚本を読まれた際のご感想
ドラマチックな部分や感情的な部分、話の展開などとてもスピード感がありました。ただ、やはり薬害問題などセンシティブなことが多いので、演じる上でも細心の注意が必要と思いました。
――今回演じられた紀尾中正樹という役について役作りで心がけたことや、撮影を終えての感想・撮影現場の印象
あまり感情を表に出さず、淡々と目の前の仕事に取り組む人のイメージと、過去の出来事に向き合う際の少しのギャップを意識しました。プライベートなシーンがほとんどなく、何を考えているのかわかりづらい。でもMRという職業に対する内なる情熱は人一倍あるキャラクターだと思います。現場は、シリアスな作品とは裏腹に、笑いの絶えない現場でした。監督も久し振りに仕事をする方でしたし、撮影初期からコミュニケーションが取れる現場でした。
――視聴者の皆様へのメッセージ
難しい専門用語や展開もありますが、今どういう状況なのか。それが伝わるお芝居を心がけたつもりです。あまり馴染みのない職業かもしれませんが、MRがいることで多くの命が救われていることも事実です。医療を影で支える新たな医療モノを、是非ご覧ください。
■金井紘監督 コメント
――本作をWOWOWでドラマ化するにあたっての意気込み
医療ドラマは数多くあれど、これまで大きく扱われることのなかった「MR」という職業。原作を拝読した際、医療現場の水面下で奮闘、葛藤するその姿に強い尊敬の念を抱きました。「MR」の仕事が多くの人に伝わり、そしてまた純粋にエンタメとして楽しんで頂ける作品にできたらなと思います。
――主演の向井理さんについての印象
耳馴染みのない膨大な医薬品のセリフを完璧にこなす向井さんに、スタッフ、キャスト一同圧倒されていました。裏での準備にかなりのカロリーを要したはずですが、そんな様子は一切現場に見せないその佇まいは、冷静で知的、そして常に患者ファーストな主人公・紀尾中そのものでした。
――視聴者の皆様へのメッセージ
単なるお仕事ドラマではなく、それぞれの正義や信念、思惑が絡み合うヒューマンドラマとなっています。「薬」という私たちの身近にあるものの先で、何が起きているのか。地上波では触れられない医療業界の闇にも切り込む、WOWOWらしい硬派なサスペンスドラマとなっています。楽しんで頂けたら嬉しいです。
■原作者・久坂部羊氏 コメント
――「MR」がWOWOWでドラマ化されることについてのお気持ち
小説「MR」は製薬業界の光と影を描いた作品で、自分としては珍しくドラマチックなプロットになっていると思います。広告収入の関係で民放ではドラマ化が難しいとされていたので、WOWOWさんで実現していただき、嬉しく存じます(「第三のミス」「神の手」に続いて3作目ですね。感謝です)。
――主演の向井理さんについての印象や期待したいポイント
主役の紀尾中は、正義感が強く、機転も利き、忍耐強くて部下思いという設定です。配役が向井理さんと聞き、そして大学で遺伝子工学を学ばれていたと知って、まさにピッタリだと思いました。朝ドラ「ゲゲゲの女房」で、私が敬愛する水木しげるさん役をされたときから大注目していたので、縁を感じ、とても嬉しいです。
――視聴者の皆様へのメッセージ
MR=製薬業界の営業マンは、自分で患者さんに薬を売ることができず、また、病気が治ってしまうと薬が売れないなどのジレンマを抱えています。自社の薬より他社の薬のほうがよく効く場合も同様です。そんな中で患者さんのためを思い、医者の横暴にも耐えて奮闘するMRたちの姿を知ってもらえればうれしいです。


