
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、コミティアにて頒布され、現在はサイト「フロマージュブックス」にて通販されている漫画『お引越し日記』を紹介する。『恐竜とカッパのいる図書室』(双葉社刊)でも知られる作者の相澤いくえさんが、9月3日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、4000件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、相澤いくえさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
■2人暮らしをはじめてから感じてしまった辛い気持ち

恋人のユーレイさんと暮らし始めた相澤いくえさん。風呂場のバスマットがカビていることや家の物が汚いことを気にしていたものの、指摘できずに内に秘めていた。さらにその時期はユーレイさんの取材で色々な人が家を訪れており、相澤いくえさんにはストレスがかかり続けていた。
取材を終えたある日、“感情的にならず…泣かないように…”と冷静に伝えようとするも、相澤いくえさんの気持ちは爆発してしまう。実は、相澤いくえさんが涙ながらに伝えようとする言葉と想いには、自分のメンタルが最悪だった時の出来事が関係していて…。
この一緒に暮らすことを描いた漫画を読んだ人たちからは、「めちゃくちゃ共感する」「自分も家族も大切にしなきゃね」「本当によく我慢したと思う」「衛生観念が違うと大変」など、多くのコメントが寄せられている。
■「思っていることを普通だと読んだ人に押し付けないように」作者・相澤いくえさんに漫画創作へのこだわりをインタビュー

――本作を創作したきっかけや理由があればお教えください。
もともとエッセイを書くことが好きで、ちょうど今年の春引っ越しをして、恋人と初めて一緒に暮らすことになり、暮らしの中で目の前にいろいろな驚きがあったからです。恋人のユーレイさんはお片付けや掃除が苦手で、いままでのわたしはそういう恋人や家族同士のトラブルを悩む前に相手にはっきり伝えればいいのに…と思ってしまっていたのですが、実際自分がその立場になると「これを言うことで相手が傷ついてしまうのでは?」と悩んで言えないことが多いことがわかりました。
――本作では、心情が伝わってくる表情や動きが非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
別にユーレイさん(恋人)を糾弾したいわけでも悪者にしたいわけでもないのですが、どうしても書き手のわたし視点の物語でしかないので、一方的にどちらかが可哀想に見えたりそういうふうになってしまわないようには気をつけました。あとはわたしが普通だと思っていることを普通だと読んだ人に押し付けないようにも気をつけました。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
初めてユーレイさんの家に足を踏み入れた際の驚きの顔です。本当にああいう気持ちでした。
――普段作品のストーリーはどのようなところから着想を得ているのでしょうか?
日々生きていて驚いたことや発見や悩みなどを描いています。永久に悩んでいるので主に悩みが1番多いです。この本も8割が「暮らしの悩み」で構成されています。
――今後の展望や目標をお教えください。
なるべくわたしが怒らず末長くユーレイさんと穏やかに暮らせることと、あとは体調が悪くずっとセーブしていた漫画の仕事をもう少し増やせるよう頑張りたいです。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
いつも漫画を読んでくださり応援をしてくださり本当に嬉しいです、暮らしのアドバイスなどもありがとうございます!これからもたくさん漫画を描きたいです。

