
ドキュメンタリー番組「情熱大陸」(毎週日曜夜11:00-11:30、TBS系)。6月14日(日)放送回に俳優・坂東龍汰が出演。
■日本アカデミー賞新人俳優賞受賞した坂東龍汰
若手の演技派俳優である坂東は2017年にデビュー。2025年、映画「爆弾」で第49回日本アカデミー賞新人俳優賞受賞。2026年に公開される映画「黒牢城」、映画「未来」、アニメ「我々は宇宙人」に出演するなど目覚ましい活躍を見せている。
2024年のドラマ「ライオンの隠れ家」。自閉スペクトラム症の青年を演じ、そのリアルさが大きな注目を集めた。視線の動かし方や指先の微細な震え、言葉のトーンなどの緻密な表現は、視聴者だけでなく当事者やその家族からも絶賛されたという。配信をきっかけにその演技は海を越え、海外のドラマアワードなどグローバルな評価も受けている。
■役者を志したきっかけは高等部の卒業演劇
坂東はアメリカ・ニューヨークで生まれ、北海道で18年間シュタイナー教育を受け、テレビもゲームもインターネットも禁止された環境のなか、映画フリークの父の影響で映画だけは楽しむことが許された。
役者を志したきっかけは、高等部の卒業演劇。「恐怖と歓喜が混ざった、半端じゃないエクスタシーを感じた」と語る坂東。旅館の仲居のアルバイトでお金を貯めて上京し、安アパートに暮らしながら原宿でスカウト待ちをする日々の中、いくつもの事務所に履歴書を送って、やっとつかんだ俳優という生業。
同番組は、舞台「カッコーの巣の上で」にも密着。挑むのは、吃音がある青年ビリーという難役だった。役作りを模索する中、原作や台本には書かれていない役の背景に思いを巡らせる姿があった。誰に対しても屈託がない坂東は、取材にも嫌がらずに応える。
だがある日、ふとこぼした「直球の質問には言いたくないと思うことがある。でも…」と続いた言葉に、坂東の人としての誠実さが感じられる。節目の年齢を目前に「今のままではまずい」と語る29歳は、役にも自分自身にもどこまでも実直だった。

