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患者の命を奪ってしまうかも…看護師時代に恐怖を覚えた“処方された薬を投与する行為”に「本当に大変な仕事」【漫画】

患者の命を奪ってしまうかも…看護師時代に恐怖を覚えた“処方された薬を投与する行為”に「本当に大変な仕事」【漫画】

患者に処方された薬を投与することが怖かった作者の明さん
患者に処方された薬を投与することが怖かった作者の明さん / 画像提供/明さん

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。

今回はマンガWebサイト「よすみ」で連載している『軽業師タチアナ』(原作・脚本:並木陽)の漫画担当・明さんに注目し、X(旧Twitter)に投稿された『看護師時代に一番怖かったこと』をご紹介しよう。

同作はタイトルの通り、看護師として働いていた明さんの体験談が描かれたエッセイ漫画。以前明さんのXにポストされると、約2000もの「いいね」が寄せられている。そこで作者の明さんに、同作を描いたきっかけについて話を伺った。

■もし間違った薬だったら…看護師時代に抱えたジレンマ
『看護師時代に一番怖かったこと』(1/4)
『看護師時代に一番怖かったこと』(1/4) / 画像提供/明さん

明さんが看護師として働いていた頃、患者のために新しい薬が処方されるたびに“怖い”と思っていた。というのも“もし処方された薬が間違っていたら”と考えてしまうようで、ミスによって患者に最悪の事態が訪れてしまえば殺人罪に問われてしまう可能性も。

そんななか初めて目にする薬が処方され、投与前にあれこれと調べていると、他の看護師に「この薬 まだ投与してないの?」と注意され…。読者からは「本当に大変な仕事だと思う…看護士さんには頭が上がらない」「改めて看護師に感謝」などの声が上がっていた。

■看護師として10年働いた経験がある作者の明さん
『看護師時代に一番怖かったこと』(3/4)
『看護師時代に一番怖かったこと』(3/4) / 画像提供/明さん


――『看護師時代に一番怖かったこと』を創作したきっかけや理由があればお教えください。

今回の作品は、「自分を作った瞬間」というテーマで漫画を描くというコルクマンガ専科の課題でした。その中で「自分を作った瞬間にはどんなものがあったか?」というのを振り返ったとき、やはり看護師時代が自分の中で大きな出来事としてあるなと思いました。

漫画家になる前の10年間、私は看護師をしていました。そして、看護師になって初めて目の前で人の死というものを体験しました。そのことは、今でも強烈に覚えています。その体験から「自分の仕事は人の生死に関わる仕事なんだ」と実感しました。

もちろん元気に回復して退院していく人もたくさんいて、やりがいのある仕事です。でもひとたび間違いが生じれば、回復して帰れるはずだった人が、そうなれないことがある、そう実感すると責任の重さと怖さを感じました。

ただ、それは必ずしも負の面ばかりではなかったと今は思っています。その経験があったからこそ、看護師の10年間、責任感と倫理観を忘れずに仕事ができました。また、その経験がなければ、そんな風に真剣に「命」や「命を守るとはどういうことか」を考えることはなかったかもしれません。

なので、その後漫画家となり作品を作っていく上でも、自分の軸となる大事な経験だっと今は思っています。そういう意味で「自分を作った瞬間」だったなと感じ、漫画にしました。

――描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。

漫画としては「恐怖」の表情にこだわりました。現場でこんな表情になりはしなかった(多分)とは思うんですが、気持ち的にはこれくらい「怖い」と感じていたんだよ!というのが伝わると嬉しいです。

エピソードとしては「医療の安全は一人ひとりが守っていくもの」というメッセージを込めています。読んだ方のコメントの中には、「看護師がそこまで気にしなくても」「医師や薬剤師を信用していないのか」といったコメントもありましたが、実際に現場では投与直前で看護師が間違いに気づくということはあります。

医療事故に限らず、航空事故や工場事故、いろいろな事故の原因の多くがヒューマンエラーです。なので、組織全体としての事故防止はもちろんのこと、個人の意識もすごく大事だなと思っています。

投稿の時期は、ちょうど病院に新人看護師さんが入り、看護学校に新しく1年生が入学する時期でした。なので、そうした人たちに、ちょっとでも伝わるものがあればいいな、と思います。

――話は変わりますが、マンガWebサイト「よすみ」で明さんが漫画を担当されている『軽業師タチアナ』の連載が4月から始まりました。現在の日々のスケジュールは、やはり連載中心の生活になっているのでしょうか?

意外とそうでもないんですよ!実は、私は複数の作品を同時に手掛けているのが通常です。フィクション連載の裏で医療系の専門雑誌で連載をしたり、エッセイを書いたり、教科書に寄稿したり…。

なので、集中して一つの作品に取り掛かるというのは長くても一週間くらいです。大抵の場合は、毎日違う作品に関する活動をしています。

特に私は作品を書くにあたって勉強や取材をするのが大好きなので、思い立ったら資料探しや取材に出かけるということもよくあります。

――読者ヘメッセージをお願いします。

毎月第四土曜日にマンガWebサイト「よすみ」にて『軽業師タチアナ』(原作・脚本:並木陽/漫画:明)を連載中です。広大な大地でスコモローフの未裔・タチアナがアクロバティックに活躍する歴史浪漫。作画にカを入れて頑張っておりますので、どうぞ応援よろしくお願いいたします。

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