NISAやiDeCoを始めてみたけれど、今後はどう運用すればいいの?何もしないでおくと損する?定期的に見直しはした方がいい?そんな悩みについて、株式会社ユニバーサルバンク代表取締役の桜井潤一さんに運用の仕方についてお伺いしました。

結論からお伝えすると、NISAやiDeCoは「始めた後に頻繁に売買する」のではなく、「長く続けながら定期的に確認する」のが基本です。
24年間銀行で多くのご家庭の資産相談に携わってきましたが、資産形成に成功している方ほど、相場の上げ下げに振り回されず、コツコツ積み立てを続けています。
では、NISAやiDeCoを始めた後にやるべきことを3つご紹介します。
(1)積立を継続する
まず一番大切なのは、積立をやめないことです。
NISAやiDeCoは短期間で大きく増やすための制度ではなく、10年、20年という長い時間をかけて資産を育てる制度です。途中で相場が下がることもありますが、積立投資は価格が安い時に多く、高い時に少なく購入する仕組みなので、長く続けることで効果を発揮します。
実際に、老後資金づくりのために毎月積立を続けていた方が、リーマンショックやコロナショックなどの大きな下落局面でも積立を継続した結果、大きく資産を増やせたケースを数多く見てきました。
(2)年に1回は見直す
積立は続けるべきですが、まったく放置して良いわけではありません。
おすすめは年に1回程度の見直しです。確認するポイントは、
積立金額は今の家計に合っているか
運用目的に変化はないか
です。
例えば、お子さまの教育費が増える時期や住宅ローンの返済負担が大きくなる時期には、無理に積立額を増やす必要はありません。逆に、昇給や住宅ローンの完済などで家計に余裕ができたら、積立額を増やすのも良いでしょう。
大切なのは、家計を圧迫しない範囲で続けることです。
(3)生活防衛資金を確保する
意外と見落とされがちなのが、このポイントです。
NISAやiDeCoにお金を回すことばかり考えて、手元の預貯金が少なくなってしまう方もいます。しかし、急な病気やケガ、家電の故障、収入減少など、予想外の出来事は誰にでも起こります。
そのため、まずは生活費の6か月分程度を目安に、すぐ使える預貯金を確保しておくことをおすすめします。
特に子育て世帯や住宅ローンを抱えているご家庭は、「投資」と「安心資金」のバランスが重要です。
最後に
NISAやiDeCoで成果を出すために特別な知識は必要ありません。むしろ大切なのは、「慌てて売らない」「無理をしない」「続ける」の3つです。
相場が下がると不安になることもありますが、投資は短距離走ではなくマラソンです。教育費の準備や老後資金づくりなど、ご家庭の将来の安心のためにも、日々の値動きに一喜一憂せず、自分の家計に合ったペースで積立を続けていくことが成功への近道だと思います。
執筆者

桜井潤一
財務コンサルタント。
早稲田大学卒業後、大手銀行に24年間勤務。富裕層の資産運用から、数十億の法人融資まで1,000社以上の審査と支援を経験。「銀行を超えた銀行を創る」という思いから2020年独立、「株式会社ユニバーサルバンク」設立。3,000万円以上の自己投資をして起業初年度から年商1億5,000万円のビジネススクールを経営、提供するセミナーも6,000人以上が受講。「真に豊かな人生を送れる人を増やしたい」という想いから、財務×ビジネス×資産形成を融合したReal Wealth®︎プログラムを開発。日本の三大経済誌『週刊エコノミスト』はじめ、幻冬舎、扶桑社、日刊spa等メディア掲載実績多数。

