
お堅い会議に“ギャル”が入ったら、アイデアは本当に生まれるのか。タレントのJOYさんが、合同会社CGOドットコムが展開するワークショップ「ギャル式ブレスト(R)」の現場に潜入した。
2000年代のギャル男カルチャーを牽引した雑誌『men’s egg(メンズエッグ)』(大洋図書)の元トップモデルでもあるJOYさん。そんな“元ギャル男”の彼が体験するのは、肩書きや忖度をいったん外し、「自分はどう思うか」を起点に発想を広げる、いま注目の会議手法だ。
今回のテーマは、ウォーカープラス編集部が抱える「10代・若者層への認知拡大」というリアルな課題。あだ名、タメ口、リアクション多めなど…。一般的なビジネス会議とは真逆にも見える5つのルールの中で、場の空気はどう変わり、どんなアイデアが生まれるのか。YouTube動画と連動した、JOYさんの体験とインタビューを通じて、“ギャルマインド”が企業の会議にもたらす可能性に迫る。
■社会的ギャップを価値に変える「合同会社CGOドットコム」

「世の中のバイブスをアゲる」をミッションに掲げる合同会社CGOドットコム。彼女たちが開発した「ギャル式ブレスト」は、独自のフォーマットを用いて、企業が抱える真面目な課題や悩みにギャルならではの直感と視点で切り込み、新たな「アイデアのタネ」を発見する画期的なワークショッププログラム。
日本企業の多くが陥りがちな「社内の忖度(そんたく)文化」を解消し、コミュニケーションを円滑化。アウターブランディングや新商品開発の現場で、これまでにないクリエイティブなアイデアを生み出すサポートをしている。
■お堅いルールを全否定?「ギャル式ブレスト」の全貌とは

今回、JOYさんが突撃したのは、ウォーカープラスの編集長・有賀のリアルな悩みを解決するためのブレスト現場。なんと有賀編集長は元『men’s egg』の編集者で、JOYさんが同誌に初登場した企画の担当編集者だったという。
そんな現場でJOYに課された「ギャル式ブレスト」のルールは、一般的なビジネス常識を覆すものばかりだった。
■ギャル式ブレストの5大ルール
【1】自分が持っている中で一番好きな服で参加
【2】肩書き・役職関係なし!
【3】タメ語で話そ!敬語は禁止
【4】あだ名で呼び合お!
【5】リアクション多め!5分以上沈黙禁止

「ウォーカープラスの課題である、10代・若者層への認知をどう広げるべきか?」というガチの課題に対し、CGOドットコムのギャルたちは「アイドルのコールを応用して、ウォーカープラスのオリジナルコールを作っちゃえば?」と提案。有賀編集長も巻き込み、全員で手を叩きながら「ウォ〜カ〜、ウォ〜カ〜、ウォーカープラスのウォ~カッカッカ♪」とコールするカオスながらも熱量あふれる空間が爆誕した。
「これは元ギャル男の俺でも恥ずかしかった(笑)」と漏らすJOYさんだが、最後には全員が笑顔でハイテンションに。これこそが、場のバイブスをアゲるギャルマインドの力である。
■なぜ今、ビジネスの現場に「ギャル」が必要なのか?

体験を終えたJOYさんが、CGOドットコムのメンバーである「ぱにぱにぱにぱにともちんぱ」さんと「ハラミちゃん」に、その核心をインタビューした。
【JOY】「ぶっちゃけ、最初は大企業の人たちって戸惑うでしょ?『こいつらに俺たちの何がわかるんだ』みたいな目線とか(笑)」
【ハラミちゃん】「めっちゃある!でも、うちらが真剣に向き合って『普段何が好きなの?』『昔どういうことしてたの?』って聞いていくと、みんなが忘れかけていた気持ちをちょっとずつ取り戻していくんだよね。そうすると、まず目がキラキラ輝き出すの!」
【ともちんぱ】「ビジネスパーソンって、いつも『お客さんがどう思うか』『上司がどう思うか』ばかり考えていて、一番大事な『自分がどう思うか(自分軸)』を思いつかなくなっちゃってる。ギャルは『うちはこう思う!』ってめっちゃ言うじゃん?そのマインドを取り戻してもらうのが、今の日本において超大事だなって思ってる」
【JOY】「なるほどね……!確かに、このブレストをやると『そんなのあり得ないじゃん』じゃなくて、『オモロいね!じゃあこんなのもあるよね』って思考が柔軟になって、壁を突破した感覚(ブレイクスルー)があるわ」
実際、この取り組みは単なるお遊びではない。過去には自治体(市役所)とのブレストから、スキー場の物理的なリフトにギャルのデザインとマインドを掛け合わせた「バイブスアゲアゲリフト」という前代未聞の施策が誕生。見事、某有名テレビ番組の「珍百景」に登録されるほどの社会現象を巻き起こしたことも。
■見た目はスーツでも、心に「ギャルマインド」を

インタビューの最後、JOYさんは「目が覚めたわ!ギャルマインドを持ってるだけで、見た目は普通でも考え方が柔軟になる。これ、マジで日本改革でしょ!」と大絶賛した。
忖度、役職、前例踏襲…。そんな日本のビジネスを縛る「お堅い空気」を、圧倒的な肯定感と直感で突破していく「ギャル式ブレスト」。見た目は変わらなくても、心の中に「自分軸」というギャルマインドを持つこと。それこそが、今の時代を生き抜くビジネスパーソンに必要な、最強のイノベーションの鍵なのかもしれない。
撮影:若狭健太郎
取材・構成:有賀俊澄
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