
宮野シンイチ(@Chameleon_0219)さんがX(旧Twitter)で公開している『夜逃げ屋日記』は、DV被害などに遭う依頼者を夜逃げさせた実話を基に描かれた人気漫画だ。今回は同作から、いじめの加害者家族が夜逃げを依頼するエピソードを紹介するとともに、作者に話を聞いた。
■加害者一家からの依頼



依頼に訪れたのは、一家4人で夜逃げをしたいという17歳の息子と43歳の母親だ。夜逃げしたい理由を聞かれた息子は、気まずそうに「ネットで誹謗中傷されてて」と話す。
社長が理由を尋ねると親子は黙り込んでしまう。見かねた社長がスマホで見せたのは、息子たちが1人の男の子に暴力を振るっている動画だった。母親は息子の行為を最低だと認めつつも「私たちは依頼者です」と告げるが、社長は依頼を断った。
■被害者を自称する母親
社長が提示した理由は、スタッフのプライバシーが確保できないこと、身バレの範囲が広すぎて夜逃げが失敗する恐れがあること、そして息子がいじめの加害者であることだ。社長の会社はあくまで被害者を助ける組織なのである。
それを聞いた母親は、毎晩家に石を投げられたり壁に落書きされたりする悲惨な状況を打ち明け、「私たち十分被害者でしょ?」と涙を流して訴えた。社長は気の毒に思いつつも、警察や弁護士に頼むよう告げ、親子は去るしかなかった。
いじめの加害者が誹謗中傷され、母親が被害者だと主張したことについて宮野さんは、行き過ぎた誹謗中傷や嫌がらせによる被害者の側面は確かにあり気の毒に思うとしつつも、社長が語っているように夜逃げ屋の仕事ではないというのが正直な感想だと語っている。本作は第4巻が発売中で、作者と夜逃げ屋社長の対談も収録されている。
取材協力:宮野シンイチ(@Chameleon_0219)
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