
偽装結婚から始まった“うその夫婦生活”の末に芽生えるロマンスをコミカルに描くオリジナル韓国ドラマ「私と結婚してくれますか?」が、10月10日に配信された。同作で、伝統あるベーカリーの御曹司キム・ウジュを演じるのがチェ・ウシク。大ヒット映画「パラサイト 半地下の家族」(2019年)への出演をきっかけに一躍世界の注目を浴びた彼だが、「パラサイト」で演じた長男ギウの人懐っこいキャラクターはどうやらウシクそのものだったようで…。さらに、近年はロマンス演技でもファンの心をつかんで離さない“人たらし俳優”ウシクの魅力に迫る。
■ポン・ジュノも絶賛“若手俳優の代表格”
韓国で生まれ、カナダで少年期を過ごしたウシクは、俳優に挑戦するため韓国に帰国し、20歳ごろから俳優としての活動をスタート。世界的ヒット映画「新感染 ファイナル・エクスプレス」(2016年)でゾンビと戦う好青年ヨングク、キム・ダミの怪演ぶりも話題を集めた「The Witch/魔女」(2018年)ではダミ演じる主人公ジャユンに執拗に迫る“謎の男”、個性派俳優ソン・ソックとのケミも好評だった「殺人者のパラドックス」(2024年)では、無気力な大学生・タン…と、作品ごとに異なるキャラクターを見せ、注目を集めてきた。
ジュノ監督が手掛けた韓国・アメリカ合作映画「Okja/オクジャ」(2017年)につかみどころのないトラック運転手・キム役で出演。国際派のジュノ監督から“若手俳優の代表格”と太鼓判を押された。同じくジュノ監督の「パラサイト 半地下の家族」で、ウシクが演じた長男ギウのひょうひょうとして聡明、人懐っこくてそつのないキャラクターは、ジュノ監督いわくウシクへの当て書きだったそう。いかにジュノ監督がウシクを買っているかが分かる。
ギウが“寄生先”の令嬢ダへ(チョン・ジソ)の恋心を自然にかき立ててキスを誘うシーンは“人たらし”な魅力全開で、見ているこちらまでうっかり恋に落ちそうだ。
■ロマンスでこそ光る、癒やし度抜群の人たらしキャラ
世界的にヒットした「パラサイト―」をきっかけに一躍人気俳優の仲間入りを果たしたウシクだが、近年はドラマ、それもラブコメ作品で存在感を見せている。
「The Witch/魔女」で不気味なケミを見せたダミと今度はロマンスで共演、ということで放送前から注目を集めたドラマ「その年、私たちは」(2021年)では、ちょっぴり気弱なところはあるものの自然体の愛すべき好青年・ウンを快演。
高校時代恋人同士だった2人が気まずい別れ方をした6年後に再会し…という設定の同作で、高校生同士のピュアな恋と、大人になってからの深みのある愛を心地いいコントラストで演じ、ダミと共に「2021SBS演技大賞」でディレクターズアワードに輝いた。気の強いヨンス(ダミ)に終始押されっ放しながら、ここぞというときに目を潤ませ、「会いたかった。いつも会いたいと思ってた」と真心のこもった告白をするウンは、癒やし度抜群だ。

ラブコメの女王として人気のパク・ボヨンと共演したドラマ「恋するムービー」(2025年)も、ウシクの魅力あふれる一作。
映画の撮影現場で出会った映画オタクの青年コ・ギョム(ウシク)と映画監督の卵キム・ムビ(ボヨン)。好きになりかけた矢先に姿を消したギョムが5年後、映画評論家となってムビの前に現れ、彼女の心をかき乱す――。ひょうひょうとしていて妙に自信家なギョムがまた、癖になる魅力を放っている。雪の降りしきる街の片隅で、「秘密を話したら、僕を好きになる?」と意味深な一言を残して背を向けようとするギョムを、ムビはたまらず引き留めてキスをする。思わず引き留めずにいられない…そんな魅力が、ウシクには確かにある。
■パク・ソジュン&BTSのVも認める“ラブコメ王”
そんなウシクは、韓国芸能界での華麗な友人関係でもよく知られている。特に、ドラマ共演をきっかけに意気投合した10年来の親友パク・ソジュンとの仲の良さは有名で、ソジュンいわく「ほぼ毎日、時間があればつるむ仲」というほど。映画「パラサイト―」にギウの友人役でソジュンが特別出演したのも2人の関係性があればこそだ。映画やドラマ共演はもちろん「ホームバカンス」(2020年)や「ユンステイ」(2021年)、「IN THE SOOP フレンドケーション」(2022年)、「ソジンの家」シリーズ(2023、2024年)など、リアルバラエティーでも度々連れ立って旅行に行き、仲の良さを証明している。
中でも「IN THE SOOP フレンドケーション」は、ソジュンとウシク、それにソジュンの友人であるパク・ヒョンシクとBTSのV、ウシクの友人・Peakboyという5人の仲良し旅に密着するバラエティー。この番組の中でソジュンとPeakboy、Vの3人が「その年、私たちは」でのウシクの演技を見て「ロコ(ロマンティック・コメディ)キング」とニックネームをつける場面が登場する。親友たちも認める“ラブコメ王”、それがチェ・ウシクなのだ。
■最新作「私と結婚してくれますか?」ではナルシスト御曹司に
最新作「私と結婚してくれますか?」で演じるのは、完璧なナルシスト御曹司という今までにないキャラクター。「となりのMr.パーフェクト」(2024年)での自然体なロマンスも記憶に新しいチョン・ソミンを相手役に、偽装結婚から始まるロマンスを演じる。
婚約者に見捨てられた元花嫁ユ・メリ(ソミン)は、せっかく当てた新婚カップル限定の高級住宅入居権を手放したくなくて、たまたま出会っただけの男性キム・ウジュ(ウシク)に、大胆にも偽装結婚を持ちかける。“キム・ウジュ”という名は、メリを捨てて去った婚約者と同姓同名で、偽装結婚にうってつけだったのだ。バレたら全てを失うリスクを伴う2人の偽装結婚生活は、価値観の違いや勘違いで衝突の毎日。それが、契約期間90日の間に意外な変化を見せていく――。
ウジュとメリの名に“Would you marry me?”を掛けた韓国語の原題「ウジュ・メリー・ミー」も気が利いている。今回はこれまでロマンス作品では、一見頼りないけど真心にあふれる素朴なキャラクターを演じることが多かったウシクの全く異なるロマンス演技が見られそうだ。
ソジュンも認める“ラブコメ王”ウシク。演技力の高さはもちろんのこと、彼が演じるキャラクターが視聴者のハートを捉える本当の理由は、隠し切れずににじみ出る人懐こくてチャーミングなウシク自身の素の人柄の魅力なのかもしれない。
オリジナル韓国ドラマ「私と結婚してくれますか?」(全12話)は、ディズニープラスのスターで毎週金・土曜に最新エピソードを独占配信中。
◆文=ザテレビジョンドラマ部

