
幼少期から絵を描き続け、現在は看護師向けメディア「ナース専科」で漫画を連載しているアヤ(@aokitajimaru)さん。今回は、実際の看護現場で寄せられたエピソードをもとに描かれた「摂食障害と心のケア」を紹介するとともに、摂食障害について話を聞いた。
■ICUに運ばれてきた体重30キロ未満の女性



看護師8年目の夏、20代の横山さんがICUへ搬送されてきた。体重は30キロ未満。医師の記録には「心停止後」とあり、極めて深刻な状態だった。栄養状態の改善も急務だったが、医療スタッフが最も重視していたのは横山さんの心のケアだった。
■ゼリー飲料一口すら受け付けない身体
横山さんは中学生の頃、体型を理由にいじめを受けていたという。卒業後も摂食障害は改善せず、就職失敗を焦る気持ちからさらに拒食症が悪化。ゼリー飲料を一口飲んだだけでも嘔吐してしまう状態になっていた。
カロリーへの強い不安から点滴も拒み、「体重が減れば正義、増えれば悪」という考えに長年苦しみ続けていた。
■看護師たちの言葉選び
摂食障害の患者に対して、看護師たちは言葉選びにも細心の注意を払っていた。「増える」「治療」といった表現を避け、「コントロールしますね」という声掛けを徹底。その結果、横山さんは少しずつ落ち着きを取り戻していったという。
心の状態が病状と深く結び付く摂食障害だからこそ、何気ない言葉が大きな意味を持つことを感じさせるエピソードだ。
■摂食障害に陥るきっかけ
摂食障害についてアヤさんは、「目立つ原因の一つとして、周囲の心無い一言や誹謗中傷が挙げられると思います」と語る。「人それぞれにコンプレックスはありますが、それに対して他人がさらに傷を深掘りすることで、よいことは何一つ生まれないと思います」とし、この漫画を通じて、実際にこうした苦しみを抱える人がいることを知ってほしかったという。
「ナース専科」で公開されている作品は、実際に看護師から寄せられた体験談がもとになっている。医療現場のリアルな出来事や患者との関わりを描いた作品の数々を、ぜひ読んでみてほしい。
■取材協力:アヤ(@aokitajimaru)
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