季節を問わず鼻の不調が続くと、「単なる風邪なのか、それとも別の病気なのか?」と不安を感じる人も多いでしょう。長引く鼻づまりや鼻水、嗅覚の低下はなぜ起こるのでしょうか? そこで、一年中鼻の不調が続く原因について、「渋谷駅前耳鼻咽喉科」の森安仁先生に解説してもらいました。

監修医師:
森 安仁(渋谷駅前耳鼻咽喉科)
筑波大学医学群医学類卒業。その後、東京大学医学部附属病院や虎の門病院、近畿大学病院などで耳鼻咽喉科の経験を積む。2024年、渋谷駅にある「渋谷駅前耳鼻咽喉科」の院長に就任。日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定・専門医、補聴器相談医。
編集部
一年中鼻の調子が悪いのはなぜですか?
森先生
鼻の不調が続く原因として、慢性副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎、鼻中隔弯曲症などが考えられます。特に、3カ月以上症状が続く場合は慢性副鼻腔炎の可能性があり、治療が必要です。また、花粉症のほかに通年性アレルギー性鼻炎を併発すると、ハウスダストやダニがアレルゲン(アレルギー症状の原因)となって、一年中鼻炎症状が続くようになってしまいます。
編集部
慢性副鼻腔炎とはどのような病気ですか?
森先生
慢性副鼻腔炎は、鼻の奥にある副鼻腔に炎症が長期間続く病気で、鼻づまりや黄色・緑色の鼻水、後鼻漏(鼻水が喉に流れ込む)などの症状が特徴です。顔の痛みや頭痛を伴うこともあり、放置すると嗅覚障害が生じることもあります。急性副鼻腔炎では通常、症状が2~3週間程度で改善し、発症時に熱が出ることも多いのですが、慢性副鼻腔炎の症状は3カ月以上続くことも多く、熱が出ることは稀です。
編集部
アレルギー性鼻炎との違いは何ですか?
森先生
アレルギー性鼻炎は、花粉やダニ、ハウスダストなどに対する過敏反応によってくしゃみや透明な鼻水、鼻づまりが起こる病気です。慢性副鼻腔炎と異なり、鼻水はさらさらしており、目のかゆみを伴うことが多いのが特徴です。
※この記事はメディカルドックにて<鼻水が長引く人は「どれぐらい続く」と病院へ行くべきですか? 治療法も医師が解説>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
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