
2017年冬期のゲッサン新人賞などで佳作受賞の経歴を持つ漫画家・墨染清(@sumizomesei)さん。新世代サンデー賞で努力賞を受賞した「殻の向こうのナイショの話」について、キャラクター設定や舞台設定の裏側を聞いた。
■ギャップが生んだ勘違い



本作は、真面目な学級委員長の海老原に、不良転校生の蟹沢が突然「なあ?裏番さんよ」と話しかける物語だ。蟹沢はただ話したかっただけで、心の中では「我ながら言いがかりもええとこじゃ…はよツッコんでや、海老原クン」とドギマギしていた。しかし、転校先は埼玉県。誰ひとりツッコんでくれず周囲はドン引きしていたが、本人は話しかけられたことに浮かれていた。
一方の海老原は放課後に頭を悩ませていた。実は彼が裏番だということはトップシークレットであり、「…それをあの女、よりによってクラス全員の前でブッコんできやがって」と本当に焦っていたのだ。
■キャラ設定と埼玉への愛
墨染清さんは、「海老原は『温和な委員長っぽい裏ボス』、蟹沢は『ヤンキーっぽい恋する乙女』。当時は漫画のキャラクターにギャップを出す練習をしていて、そこに特に気を配っていました」と語る。読者にかわいいと思ってもらえるよう、嫌な感じがしないキャラクターを意識したそうだ。
作中の関西弁については、「生まれも育ちも大阪なので、つい喋らせたくなるんです」と明かす。また、作品の9割は埼玉が舞台だ。その理由について、「一度も訪れたことはないのですが、埼玉県が好きだからです。なぜか惹かれるものがあります」と教えてくれた。描きたい世界観と埼玉のイメージがぴったり合うため、自然と舞台にすることが多くなったのだという。
取材協力:墨染清(@sumizomesei)
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