
アパレル業界で約10年働いていた経歴を持つゆき蔵(@yuki_zo_08)さん。一見華やかに見える業界だが実はブラックな面も多く、ゆき蔵さんが配属された店舗も例外ではなかった。なまじ売り上げがよいため、店長の独壇場でオリジナルルールやパワハラもまかり通る環境。悪質な客に対しても、店長は「お金を使ってくれている以上、どんな方だろうが『お客様』です。責任を持って対応しなさい」というスタンスだった。



そんなゆき蔵さんが遭遇した、悪夢のようなストーカー客のエピソードを紹介する。初来店の際、「妻の誕生日プレゼントを買いに来ました」と話すその男性は、ごく普通の夫に見えたという。「奥様思いのすてきな旦那様だと感心してたのに…あんな風に豹変するとは全く思いませんでした」とゆき蔵さんは語る。
■豹変する態度とエスカレートする恐怖
男性の心を歪ませたのは、2度目に妻と一緒に来店したときだったのではないか、とゆき蔵さんは振り返る。自身の対応の何がいけなかったのか答えは出ないままだが、男性は3回目の来店時には確実に異変を見せ始めた。「私が褒めたことなどを“好意を寄せられた”と勘違いしたのか…しばらくは男性のお客様が怖くて仕方なかったです」と、ゆき蔵さんは当時の恐怖を明かす。
「妻には僕たちの関係は内緒」という不気味な発言に加え、男性はその日を境に用もないのに店舗の前をうろつくようになった。その異様な行動には周囲のスタッフも気づき、「あの人のヤバさ、加速してますよ?」「放っておいて大丈夫ですか?」と心配されるほど事態は悪化していった。
■限界を迎えた心と救世主の登場
ストーカー行為に悩み追い詰められても、店長には助けを求められない。ついに営業スマイルも作れなくなり、心のキャパシティが限界を超えたゆき蔵さんに救いの手を差し伸べたのは、取引先であるA百貨店の「係長」だった。
「婦人フロアのまとめ役で性格は姉御肌。フロアのみんなから慕われている人でした」という係長は、一体どう対処してくれたのか。
取材協力:ゆき蔵(@yuki_zo_08)
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