家にある文庫本の上部をよく見ると……? 意外と知らない“文庫本の違い”に気付いた人がThreadsで話題です。投稿は記事執筆時点で36万回以上表示され、さまざまな反響が寄せられています。
画像を投稿したのは、日々の様子を発信しているThreadsユーザーの「名無乃鴉」(@karasu_no_atelier)さん。今回話題を呼んだのは、「家にある文庫本、たまにこういう装丁の物があるんですが……めっちゃ気になる……」と公開した文庫本の画像です。
名無乃さんが気になったのは、文庫本の上部の不思議な仕様。多くの文庫本はページの3辺がきれいにそろっているのに、一部の文庫本は上部がそろっておらずガタガタになっているのです。名無乃さんはこの理由が気になって、Threadsに写真を投稿したようです。
実はこの文庫本は、新潮文庫や岩波文庫に見られる「アンカット」という手法が取られたもの。一般的な製本の仕上げ工程では、天地(上部と下部)と小口(背表紙の反対側)の3辺をカットする「三方断裁」という作業が行われます(参考)。これによって断面がきれいにそろうわけですが、意図的に天をカットせずに仕上げる手法が「アンカット」と呼ばれます。
岩波書店の公式Xアカウント(@Iwanamishoten)によると、岩波文庫はフランス装風のしゃれた雰囲気を出すためにあえてアンカットで天をふぞろいにしているのだとか。また、新潮文庫は背表紙の天側にしおり紐(スピン)が付いているため、天をカットすることができないといいます(参考)。一部の文庫本に見られる上部の“ガタガタ”は、出版社のこだわりによってあえて作り出されているものなのですね。
この投稿に対し、リプライ欄では「新潮文庫の特徴ですね!」「三方断裁の時に天の刃物を取り外して製本します」「切り揃えた方がコスト的には安上がりです。決して手抜きではありません」「スピン(しおり紐)があるので、天を切り揃えることが出来ないのです」「これが愛おしいんですよ」など解説の声が寄せられました。
リプライ欄のコメントによって理由を知った名無乃さんは、「敢えてこうしてあるのだと教えていただきました。文庫本初心者なので、初めて知りました」と感心した様子。同じように初めて理由を知ったという人も多く、「私も初めて知りました! スッキリ!」「これ意味のあるガタガタだったんだ」といった声が寄せられています。
画像提供:名無乃鴉(@karasu_no_atelier)さん

